色彩検定を受けないと損する4つの理由

色彩検定を受けるべきか

色彩検定を受けるべきか悩んでいる方もいらっしゃると思います。

色彩検定、よく絵関係の専門学校でカリキュラムに組まれているものです。

UC級、3級、2級、1級とあり、毎年夏と冬に試験が行われます。

色彩検定とは内閣府認定 公益社団法人 色彩検定協会(A.F.T)が実施している色に関しての検定のこと。国家資格ではありませんが、色に関する知識の尺度として利用されています。

役に立つの?

それでは、絵描きやイラストレーターを目指す人に対して役に立つのでしょうか?
結論は、やはり受けた方が良いと思います。
受かるかどうかは別としても知識として役に立つものが非常に多い、たとえ3級の知識であってもイラストの役に立つ色の勉強が出来てしまいます。

色彩検定を受けるべき理由

色の基本的知識が深まる
混色、配色が勉強できる
自然な色を理解できる
色の感情イメージを理解できる

などでしょう。

色の基礎知識が深まる。

基礎知識はやはり大切です。
色とはつまり光の波長の事なんですね。

昔学校で光を屈折分解させて色のスペクトルを作ったと思います。
つまり色を分解すると虹のように色が見えるんです。

短波長から長波長まで
青紫→青→青緑→緑→黄緑→黄→黄赤→赤

という風に見えたと思います。

これを全部混ぜると白になります。
つまり私たちが光、つまり太陽を見ると白いですよね。
この白というのを分解したものが色のスペクトルですが、全部混ぜると白になるということなんですね。このように色って考えてみると面白いです。
例えば植物って緑ですね。
緑ということは青や赤を吸収して緑を反射しているから緑に見えるんです。

また空がなぜ青く見えるのか、なども解説されていて面白いです。

混色・配色が勉強できる

混色の考え方も重要です。
混ぜたら明るくなる混色のことを加法混色と言ったりします。
これはテレビやディスプレイにも用いられており、我々がよく使用しているペイントソフトでも基本的に用いられる混色です。

この逆は減法混色と言って絵の具やコピー機のトナーなどのように混ぜれば混ぜるほど暗くなる混色法です。

配色も学ぶことが出来ます。
色相を使った配色や、トーンを手掛かりにした配色など。
様々な条件での混色などを学ぶことが出来るでしょう。
トーンとは明度と彩度で決まるイメージのこと。
例えば派手な感じだと「ビビット」柔らかい感じだと
とかですね。

自然な色を理解できる

ナチュラルハーモニーの考え方は非常に重要ですね。
これはイラストの彩色で役に立ちます。

例えば色を塗る時、光が当たって明るいところと影になるところを塗り分けると思います。
初心者の場合はただ、明度だけを調整してし明るくしたり暗くしたりするだけかも知れません。

しかし、実際には色相も変化しているんですね。
明るいところは黄色を混ぜた色になりますし、逆に影のところは青紫を混ぜた色になります。
実際にイラストで使ってあげると自然な色合いになるんです。
これは知っているのと知らないのとでは大きく違いますね。

ちなみにナチュラルハーモニーの逆はコンプレックスハーモニーと言います。

色の感情イメージを理解できる

色にはその色独特のイメージがあります。
例えば
白:純粋、潔白、無垢

青:冷たい、冷静、信頼、誠実

赤 :情熱、愛、強い、怒り

このような色のイメージはキャラクターデザインをする時にも利用できるのです。
例えば冷静でクールなイメージのキャラクターなら青を使ってあげたり、逆に熱血なキャラクターなら赤を使ってあげるなどですね。

あとは不思議系のキャラクターなら銀髪とか、可愛いイメージならピンクとかですね。

あとはイラスト全体のイメージを決めたりも出来ます。
こういう色のイメージを勉強すると他でも使うことが出来ますよ。

このように色彩検定を受けることによって身につけられる知識はイラストを描く作業の時に必須の知識ばかりなんです。
特に絵を仕事にするなら確実に受けた方が良いでしょう。

テキストなど各社から色々と出ています。
やはり検定だけを攻略するなら問題集を解くのが早いです。
特に気をつけたいのが、色のイメージ、混色やトーンについてです。
これらを学べば検定を取得するだけでなく、より専門的にイラストを見たり作成することが出来るようになります。

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