構図について:フレーミング

フレームミングについて

フレームとはカメラワークのひとつです。

映像表現の用語として登場することが多く、アニメなどの動画ではよく多用される言語です。もちろんイラストや漫画でも利用することが出来ます。
フレームとはキャラクターイラスト(被写体)をどのような効果を狙ってどのサイズで画面に納めるかということです。

イラストを描く際にもキャラクターをどの位置にどの面積でいれていくのか、悩みますよね。実際にはその作品の目的、構図などに左右される部分が大きいものです。

このフレームを知っていればイラストの構図を考える物差しの一つとなりますので、覚えておいた方が良いでしょう。

ではそのフレームの種類を学んでいきましょう。

・LS ロングサイズ(ロングショット)

ロングショットとは被写体を画面にスッポリ納めてしまうサイズです。

キャラクター以外の余白が多く、周りの背景を見せたりキャラクターがどういう状況にあるのかを説明することが出来ます。
この場合、キャラクター以外の空間をどのようにして使うのかによって意図が変わってきます。

・セミロングサイズ

ロングサイズとフルサイズの中間のサイズです。

周りの状況説明や、周囲との感情表現を見せることができます。背景とキャラクターを上手く入れ込むことも可能です。

・HS フルサイズ(フルショット)

フルショットは被写体の全身を画面に納めるサイズです。

キャラクターの容姿やアクションなどを説明することができます。

キャラクター設定などやイラストにも使いやすいフレームです。

・MS ミディアムサイズ(ミディアムショット)

ミディアムサイズはキャラクターの膝から上をフレームに収めるサイズです。

キャラクターの上半身の動きやアクションを説明できます。

・WS ウエストサイズ(ウエストショット)

ウエストサイズはキャラクターの腰から上を画面に収めるサイズです。

キャラクターの表情を表現することができます。
上半身の動きを表現できます。

・BS バストサイズ(バストショット)

キャラクターの胸から上をフレームに収めるサイズです。

キャラクターの表情を自然に表現することができます。

・CU クローズアップ

キャラクターの顔全体をフレームに収めるサイズです。

キャラクターの表情をよりインパクトに見せることができます。
顔絵や表情の説明などを行う時に多用されるサイズです。

・エクストリームクローズアップ

キャラクターの顔の一部、目や口などをフレームに収めるサイズです。

より強烈なインパクトを与えることができます。
このようにキャラクターをどのくらいの大きさで画面に入れ込むかによって色々意味合いが変わってきます、アニメや映画、写真などを見て普段から自分でも研究してみましょう。