イラストの線画について
イラストの線画ってとても大切なんです。
みなさんは、あまり意識してない人もいるかもしれないけど、プロのイラストレーターやゲームグラフィックデザイナーの方たちはこの線画をとても重視していて綺麗に仕上げられるように努力しています。
イラストを活かすも殺すも線画次第なんですね。
ちなみに線画をきれいにすることをクリンナップといいます。よくアニメーターさんが下からライトを当てて下絵から線画を書き起している作業のことです。
イラストや漫画だとペン入れ、と言ったりすることが多いと思います。最近ではSAIやCLIP STUDIO PAINT、もしくはAdobe Photoshopの線画補正の強化によってパソコンで線画を作成することが多くなってきていますね。
昔はライトボックスを使って下絵から鉛筆やペンなどで線画を起こしていましたからね。
昔よりは格段に線画を綺麗に作成しやすい時代になっていると思いますよ。
線の強弱
それでは、クリンナップしたものを見てください↓
線に強弱をつけて描いてみたものです。
拡大してみると。
こんな感じ。
こういう線の強弱が絵にメリハリをつけてくれます。
顔の頬とか線が薄くなっているのが分かりますか?
これは出っ張っている部分は、光が多くあたっている部分だから薄くしているんです。
つまり、線で光の表現をつけているんですね。
だから、出っ張っている部分は線を細めにしてあげます
では逆にへこんでいる部分はどうかというと・・・
線が太くなっています。
これはへこんでいる部分は光があたりにくいことから影ができます。
つまり影の表現なんですね!
だから、へこんでいる部分は線を太くしてあげましょう。
これで線に簡単にメリハリが出せますよ
まとめ
クリンナップは線をきれいにする作業です。そのためにまずは線がきれいに引けることが前提になりますのでまずは綺麗に引く練習をしてみてください。その上で線の強弱をつけてあげると線にメリハリが産まれます。
ちなみに線を細くしてあげると繊細な絵になりがちで、逆に線を太くするとデフォルメ調の絵になりがちです。
自分の絵柄を考えて適切な線の太さ、そしてメリハリの度合いを考えてみてください。
色を付ける場合は線が「黒」のままだとちょっときつすぎる場合がありますので、「茶色」や「水色」など色を変えてみてください。この線の色を変えることを「色トレス」と言ったりしますよ。
自分のイラストに色を塗ったあとに線画の色を調整してあげると良いでしょう。