絵が上手くなる9個のポイントと過程

絵が上手くなる過程 9個のポイント

絵を学ぶ前にどのように絵が上手くなるのかをあらかじめ知っておくのも良いでしょう。
なぜなら絵を学ぶ前にその大変さがわかっていたら取り組む時にも覚悟を持って取り組むことが可能です。

また、そんなことなら最初からやらなければ良かった。
という後悔も減らすことができると思います。

今後絵を学んでいきたい。
そんな人たちのために今回は書きたいと思います。

まず、絵を始める時のお話

絵を描き始める時には何かしら絵に対して興味を持ち始めた時期だと思います。

それは、ステキな絵画に出会った。
とか
好きなアニメが出来た。
とか
好きなゲームが出来た。
などなど
色々とその原因になるものはあるでしょう。

そしてその絵を描き始めるのです。

まあ中には親が絵画好きで英才教育を受ける人もいますが、今回は自発的に絵を描き始める人達が多いと思うのでその人達のことを書きます。

例えば絵画が元であるならば学校で美術部に入ることも多いです。
またアニメや漫画が元であれば学校で漫研やイラストサークルなどに入ることが多いでしょう。
筆者であるSHIMAもイラストクラブに入部しました。

ただ中には個人で描き続ける人ももちろんいます。

最初は見様見真似

最初はやはり初心者なので見様見真似で描くことが多いでしょう。
キャラクターで言えば模写ですね。
そして見様見真似でイラストを描いていくと思います。

あまり専門的ではない、イラストサークルであればコレ止まり。
というところが多いと思います。

それで楽しければそれで良いと思います。

つまり最初は模写から入る人が多いということ。
そしてここまでで満足する人達もいます。

そしてもっと上手くなりたければ次なるステージに移ることになります。

最初はやはり顔を描くだけでも難しいでしょうが、顔だけなら何回も描いていれば自ずとそれらしく描けるようになってくるでしょう。

ただやはり顔にしてももっと専門的に学ぶ必要はありますけどね。

そして問題はその先です。
つまり胴体が描けるかどうかが問題になってきます。

胴体を描く

模写だけでもある程度の形を捉えられるようにはなるでしょう。
そしてそれらしいキャラクターも描けるようになるはずです。

ただやはり模写だけだと限界があることにここら辺で気づきます。

体を描いていてもいざ裸の部分は描けなかったり、難しい手に至ってはなるべく描かないようにするという人も多くいます。

そしてここに至って壁に当たるのです。

これを解決するには次なるステップを踏まなければなりません。

参考書などの専門知識を得る

ここまでたどり着いた人の中には専門書やネットなどで専門知識を得ようと努力します。
例えば顔の描き方であったり体の描き方であったりするわけです。

そしてそれを実践していきます。

これは体にとっても同じことです。
体についてバランスを学んだり、筋肉を学んだりします。

ただ中には筋肉なんて必要ない、と思う人も多くいます。
しかし、そういう人は筋肉の知識がないので幼児体型になったり、どこかおかしい絵になってしまうことが大半です。

向上心がある人は筋肉も積極的に学んでいきます。

またこの時期に絵の専門学校に入る人達もいます。
彼らは学校でこの専門知識を学ぶことでしょう。

ただ、もちろん専門知識を学んだからと言ってすぐに描けるわけではありません。

描く時間について

僕の調査によるとあんまり絵が描けない人は一日に対してまったく描く時間がないか、あっても2時間程度という人達です。

ハッキリ申し上げますとこれでプロを目指すのは無理です。

そしてそこそこ頑張っている人は1日5時間程度は描きます。
最低でもこれくらい描かないと身に付けるのは難しいのです。
考えてもみてください。

テニスなどのスポーツでも1日2時間程度の練習の人と、1日5時間頑張って練習している人の方がプレイが上手いのは明白でしょう。

という感じでここから絵の実力差がどんどん広がっていきます。
上手い人はやはりそれだけ長い時間をかけて絵に取り組んでいるんですね。

もし趣味で良いとしたらこのあたりで成長が止まる人も多いでしょう。

プロを目指す人たち

ここからさらに踏み込んで練習する人達がいます。

ここから先は人生を賭けるつもりで絵を描いていく人達の領域になるのです。
そうなってくるとデッサンに取り組まなければならなくなります。

デッサン

どんな絵の仕事であっても基礎中の基礎であるデッサンは必ず必要になってくるものだからです。

意識が高い人は中学、高校からデッサンに取り組んでいる人達もいるほどです。
ですが大抵の人は絵の専門学校か、美大を目指す時に始める人が多いでしょう。

そしてこのデッサンは徹底的に取り組まなければなりません。
なぜならこのデッサンのスキルが低いと会社系の受験に合格できないからです。
またそうではなく自分でイラストレーターや漫画家として活動する場合でも画力が必要になるのでデッサンは必要になってきます。

このデッサンの合格レベルに達するまでは最低でも1年はじっくり取り組む必要があるでしょう。

そして最低でも10枚程度は自分を代表する作品を作り上げましょう。

デッサンは主に基本形やタッチ、明暗などを学び作品を制作していきます。
細密に描く細密画、素早く描くクロッキーなどの作品を入れると良いです。

細密画

主に鉛筆やシャープペンシル、ペン、練り消し等を用いて被写体を細部まで精密に描くこと。
それ自体でも作品として成立するし、この技法を用いて小説や雑誌などのイラストレーションも作成することができる。

クロッキー

素早く被写体を描くことを言う。速写のこと。
被写体の形を瞬時に捉えて描く能力を鍛える。
主に人物であれば10分を目安に描くことになる。

静物画

動かない物体。胸像や果物などの物自体を描いた絵のこと。

人物画

被写体が主に人物。細密画やクロッキー意外にも肖像画や似顔絵など人物が描かれている絵全般を言う。

風景画

風景を描いたもの
デッサンでも外に出て実際に自分で見て描く。
写真を見て描いたものもあるが、レンズを通すと画角が変化する点には注意が必要だ。

などなどデッサン作品を制作すると言ってもその内容は様々あります。
出来ればこれ全てを網羅した方が良いでしょう。
基本は目の前の物を正確に描くという行為なのでその人の実力がそのまま出ます。

会社を受ける時はイラスト作品だけではダメなのか?

会社を受ける際にはポートフォリオという自分の作品集を会社の人事やデザイナーに見てもらいます。
そこで合格するかの判断を仰ぐわけです。

では、そのポートフォリオにデッサンは必須なのでしょうか?

デッサンが必須かどうか?

イラストが上手ければそれはそれで合格してしまいそうです。
それは圧倒的にイラストが上手くてどれもプロの中でも高水準であればもちろん受かります。
それは当然だと思います。

しかし、そんなに上手くイラストが描けない人やそもそもイラストではなく3DCGやアバターなどイラストではない職種がメインの場合もやはりデッサンは必須でしょう。

なぜならその人の画力を測る基準がデッサンだからです。

デッサンであれば画風に左右されることなく正確にその人の画力を測れます。
ですので相当上手いデッサンが入っていれば採用を担当する人も納得しやすいのです。
逆にデッサン作品やそもそもデッサンが下手であれば合格は絶望的だと言って良いでしょう。

という具合にこの絵の世界ではデッサンはそれほど大切なものなのです。

ではデッサンを極めた先に何があるのか
デッサンは基礎中の基礎。
とは言ってもそれだけで自分の絵が完成するわけではありません。

絵柄

そこに絵柄が加わることにより、自分が表現したい絵が出来上がっていくでしょう。
ではこの絵柄というのは誰しも悩むものです。

流行りの絵柄を取り入れられればそれだけ周りの評価も良くなるからです。
とはいえ絵柄には自分自身の主観がどうしても入ってしまいます。

絵柄を決めるときのポイント1

誰からも愛される絵柄は存在しない、しかし、多くの支持を集めているなら一考してみる価値はある。

絵柄に関しては100人が100人、全員が認める絵柄はほとんど存在し得ないでしょう。
とは言え、なるべく多くの票を集めた絵柄には何かしらの流行りの要素であったり、受ける要素があるのは確実。
まずはそこを拾いあげて行くのが良いです。

例えば顔の描き方、体のバランスがどのようになっているのか
目の描き方、着彩の仕方など、全体と細部を突きつけて見て行くという良いですね。
そして今流行りの部分と共通しているものが多く見つかると思います。

そこを自分自身の絵柄に反映させて行くのです。
最初は真似することから始めるレベルの方もいますが、絵柄を真似して描いてみるのも勉強になります。

絵柄を決めるときのポイント2

安易に流行りだからと飛びつかない。

ただ流行りだからと何も考えずにその方向に進んで行くのにも一考する必要があります。
自分が望んでいないジャンルが流行っているからといってジャンル自体を変更するのはチャレンジャーでもありますが、危険な要素もあるのです。

例えばファンタジーが好きで描いている場合。
下手に美少女系が流行っているからと言って方向転換してしまうのは安易だと言うことです。
それは自分で描いていて楽しくないものを描いていても将来長続きしやすいかと言えば微妙でしょう。

出来れば自分が好きなジャンルで流行りを突き詰めていった方が自分的にも納得して絵を描くことが出来ると思います。
しかし、あまりにも売れないジャンルにこだわっている場合はそもそも仕事にならないので
売れるジャンルに移行する必要性も出てくることは言うまでもありません。

まずは自分が好きなジャンルで売れている絵を見つけてみてください。

絵柄を決めるときのポイント3

自分の絵柄を追求する場合。
自分の絵柄が大好きでどうしてもそれにこだわりたい。
という場合もあると思います。

それはそれで取り組むのも一つの方法です。
ただ、この方法は商業イラストレーターというよりも画家に近いものになって行くでしょう。

そのため、それが売れるかどうかは本人次第。
ただ、売れればそれだけ個性的な絵なので希少性が高くなることにより収入も一気に増えて行くと思います。

ただし売れなければお金にならないのは言うまでもありません。
この世に一人しか描けない自分の絵柄を追求して行くのもロマンがあると思います。

また、仕事ではなく趣味で絵を描くなら自分が納得している限りまったく問題はないでしょう。
むしろここから新しい絵柄が生まれる可能性も秘めています。

絵柄を決めるときのポイント4

まだ初心者で自分で絵柄が判断できない場合。
まだ絵を描き始めの場合はそもそも自分でその絵の良し悪し自体が客観的に判断できない場合があります。
特に初心者は自分が好きなものに傾倒しやすい傾向があるのは自分自身でも自覚しているはずです。
で、あればまずは自分の好きな絵柄を徹底的に鍛えていくと良いでしょう。
まずは自分の好きな絵柄で一度は絵を完成させるのです。

そこからまた次のステップへ進んで行くと良いでしょう。
自分が好きなものの方が絵の上手くなるのも早いですし、吸収も早いでしょう。

絵柄を決めるときのポイント5

自分の中で思考錯誤してみる
絵柄を自分自身で生み出していく方法です。
まずはどういう絵柄が受けるのかどうか仮説を立てていきます。

そしてそれを実際に描いてみるのです。
その絵柄の選択肢は無限大にあるので自分自身の経験を踏まえて作成していくのが良いでしょう。

そしてまずは友人や身内などの近い人に見せてみると良いです。
出来れば信頼している絵関係の人や先生などに見せてさらにアドバイスをもらうのも良いです。

そして実際にその絵柄が受けるのかどうかサイトやSNSで公開していくと良いでしょう。
pixivなどのSNSサイトでは評価やコメントなどの意見ももらえるので世間の評価を集めるのには好都合です。

そして失敗してしまった場合でもどこがいけなかったのか、そして今後はどのように改善していけば良いのか自分自身で別の仮説を立ててまたトライしていきます。

ここまで来れば第一線で活躍している牽引役になるでしょう。

まとめ

さてここまで書いて来ましたが、これは多くの人達がたどる一例です。

もちろん例外もあるでしょう。
しかし、多くの人達にとっては参考になると思います。

特に絵を学ぶときには練習は欠かせません。
それは1日2時間程度描けば良いのではなく、プロレベルで上手くなりたければ5時間とは言わず8時間、10時間は描かなければ身につけて行くことは難しいです。

やはりプロスポーツの世界でも同じように長時間練習しているはずです。
ただ絵の世界はスポーツとは違い、その日にベストコンディションに持っていく必要がないので自分の実力を反映させやすい世界と言えるでしょう。

その点は絵描きの方が有利ですね。

収入に関してはプロスポーツ選手は億単位ですけど…

絵が上手くなりたければやはり自分自身でどの程度上手くなりたいのかをまず決める必要があります。
自分自身で満足するのであればたまに絵を描くぐらいで良い人もいます。

中には同人誌くらいは作ってみたいと言う人もいますし

プロで活躍できなければ満足できないという人もいるでしょう。

自分自身がどのレベルで活躍したいのかを考えてください。
それによって学ぶ内容も絵に費やす時間も変わってきます。

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