11月15日以降から適用のXの規約変更
X(twitter)が投稿から生成AIのトレーニングに利用できる旨が利用規約に含まれるよう11月15日変更になります。
つまり絵描きが自分の作品をXにアップロードしてしまうと、X(twitter)のAIトレーニングに利用されてしまい、X(twitter)が提供する画像生成AIに利用されてしまう可能性があるということなんですね。
X(twitter)にはGrokという生成AIが使用でき、画像生成も可能です。
おそらくこのGrokのAI学習、トレーニングに利用されるということなのでしょう。
そのほかにも色々と利用される可能性もあります。
ということで多くのイラストレーターや絵描きなどのクリエイターがX(twitter)への投稿を控え、すでに投稿された画像の削除を検討しているというところなんです。
そこで多くの方がX(twitter)に残るか、他のSNSへ移動するのか選択を迫られています。
特に移動先として検討されているのがBlueskyやMisskeyなどです。
BlueskyやMisskeyは分散型SNSと言われる形式で複数のサーバーで連携して運営されています。
Bluesky
分散型SNSでXのように一つの企業で縛られない利点はある一方、アップロードされた画像が完全に消去できるかは分からない。またAI学習のクローラーやスクレイピングなどの対策は不十分。
文字数は最大300文字まで、画像は4枚まで投稿可能。
Misskey
生成AIによる学習を拒否という設定ができる。
文字数制限は最大3000文字
画像や動画、音声ファイルの投稿も可能
しかし、Blueskyに移動しても結局、データを集めるための保護はされていないようですので
AI学習されてしまうことにはなるでしょう。
Misskeyは生成AIによる学習を拒否という設定もありますが、あくまでも学習する生成AIに判断を委ねるもので
そこまで学習阻害効果があるかは微妙だと思います。
このように他のSNSに移動したとしても根本的な解決になるかはかなり疑問に感じます。
結局現状どこもAI学習される可能性は完全に否定できない。
pixivであれ、XであれどのようなSNSでも完全に防ぐことは難しいと思います。
そもそもの目的をどう捉えるか。
そもそもX(twitter)を利用している理由としては仕事として考えるならユーザー数が多く、宣伝やセルフブランディングがしやすい仕事に繋がりやすいという目的があります。
仕事ではないにせよ、好きなイラストレーターもX(twitter)をやっている、絡める友達が多いということもあるでしょう。
その環境自体を変えるというのはそれなりにリスクである行為でもあります。
他のSNSに移動してもX(twitter)のようにみんなが使用するSNSになるかは分かりません。今までも登場しては話題になり、でも結局みんな使っていないなんてことはザラにあります。
結局SNSって過疎ってたら使っている意味がほとんどないですからね。
果たしてそこまでして他のSNSに移行する必要があるかは慎重に判断したいところでもありますね。
一番安全なのは数年待ってみてしっかりと対策ができているSNSが登場するのを待つという選択は最も安全だと思いますが、それでは発表活動自体ができなくなってしまいます。
いっそのことX(twitter)の規約変更を受け入れて続けるというのは割と無難なのかもしれません。
SNSではありませんが他の予防方法としてはAI学習防止ツールであるGlazeやemamori、Nightshadeを使うのも一定の効果はあると思います。
ただこれも今後必ずしも安全かと言われれば分かりませんが、完全な無防備になるよりは良いとは思います。