グッピー歴10年の筆者が伝授する初心者の飼いやすい品種の選び方

グッピー歴10年の筆者が伝授するグッピーシリーズ

今回は初心者のグッピーの品種の選び方です。

グッピーの品種を選ぶのって苦労すると思います。
グッピーって色々な色や柄が存在するので迷ってしまいますよね。

一番良いのは自分が気に入っている品種を選ぶことです。
それが一番愛着が持てる方法でしょうし納得がいきます。
しかし、それでも難易度が高い品種は避けたほうが賢明です。
なぜかと言うと累代(どんどん子を産ませて次につなげていくこと)が難しいのと水槽が多く必要になってくるからです。
初心者ではこの問題はなるべく回避したい問題です。

また子孫が同じ遺伝子で産まれる品種の方が難易度がグッと下がります。
それに飼育している人が多い品種ほど血の入れ替えもやりやすくなります。

難易度が低い品種

ドイツイエロータキシード
フルレッド
レッドグラス
レッドモザイク
ガラスのブルーグラス
アイボリーモザイク
シルバーブルーレース(分離しないもの)
レースコブラ
キングコブラ
モスコーブルー
フルブラック

難易度が低い品種は親から同じ品種が産まれてくるグッピーでしょう。
遺伝子がごちゃ混ぜにならないのでかなり管理しやすくなります。
それに水槽も少なくて済む方法です。
初心者はまずはここの品種から始めるのが良いでしょう。

ドイチイエロータキシード

ドイチイエロータキシード

難易度が中くらいの品種

RREAドイツイエロータキシード
RREAフルレッド
RREAレッドグラス
RREAレッドモザイク
RREAアイボリーモザイク
RREAシルバーブルーレース(分離しないもの)
RREAレースコブラ
RREAキングコブラ
RREAモスコーブルー
RREAフルブラック
RREAスーパーフルプラチナ

ご覧いただければわかると思いますがRREAの品種です。
RREAとは
RREAとはリアルレッドアイアルビノの略でつまりアルビノと呼ばれる遺伝子です。

色んな動物にはアルビノと呼ばれる遺伝子が存在します。
色素がないので目が赤くなったり体が白くなったりするんですね。

これは劣性遺伝子です。
遺伝の方法はメンデルの法則通りです。
アルビノ同士だとアルビノが産まれてきます。

基本的に親と同じ表現で産まれるのでそこまで難易度は高くありませんがやはり劣性遺伝子ですので虚弱体質であったり視力が弱い場合があります。ですので普通の品種よりは弱い、ということになります。出来ればノーマル退職とは別にして育てたいところです。餌の取り合いに負けてしまいます。

あとはすべての品種に言えることですが、世代を重ねると血の入れ替えが必要になってきます。
できればアルビノではないノーマルとかけてヘテロを作ってからアルビノに戻すと良いと思います。

RREAオールドファッションモザイク

RREAオールドファッションモザイク

子が同じ表現で産まれてこない品種

ブルーグラス
ブルーモザイク
トパーズ

これらのグッピーは青いのが特徴です。
しかし、この青はr遺伝子によって表現されます。
いわゆるブラオです。
赤いレッドモザイクにブラ尾をかけると青いブルーモザイクが産まれます。
こうやって作出するのですが、この青は不完全優性です。

r遺伝子が入ると青くなるのですが、2つr遺伝子を持っていると(ホモ)ブラオになり、1つr遺伝子を持っていると(ヘテロ)ブルーグラスやブルーモザイク、トパーズのような青い個体が産まれます。そしてr遺伝子を持っていないと赤が産まれるわけです。
このブルー同士(ヘテロ)をかけると子に青が5割、赤が2.5割、ブラオが2.5割産まれます。
つまり3種類産まれるんですね。
ですのでこの3種類を管理して交配してを繰り返していく必要があるんです。
ですのでブルーグラスは美しく人気ですが安易に手を出すのはやめた方が良いでしょう。

メタルブルーグラス2

メタルブルーグラス

リボン系

リボンはひれが長くなる遺伝子です。
例えばドイツイエロータキシードリボン

ドイツイエロータキシードリボン

ドイツイエロータキシードリボン

このようにひれが長くなるんですね。
これはリボン遺伝子を持っていれば表現されます。

ただし、オスには繁殖能力が無いので交配させるにはノーマルの♂とリボンの♀を使用します。
この場合、5割はノーマル、残り5割でリボンが出現します。
このリボンは優性遺伝子です。ですのでヘテロでリボン表現になります。

僕が飼っていた経験によるとリボン♂がゴノポジウムが伸びる前に交配したのか100%リボンが産まれたことがあります。こんなことは稀だと思いますけどね。

高難易度

スワロー系

スワロー系は大変高難易度な遺伝子です。

リボンのようにひれが伸びる特徴がありますが、全体的に不規則に伸びるのが特徴です。
もちろんオスには生殖能力がありません。

ですのでスワローの♀を使うのですが、交配したからと言ってスワローが出るとは限らないのが難しいところ。
もちろん法則はあるのでまた今度紹介したいと思います。

僕はあまり手を出さないですね。

まとめ

このようにグッピーを飼うにも難易度を考える必要があります。
出来れば低難易度でお気に入りの品種から始めるのが無理もないでしょう。
累代していくにも簡単です。

特に低難易度でお勧めなのが人気最高のドイツイエロータキシードでしょう。
この品種は多くの人が飼っているので容易に良個体が手に入るのが良いですね。
もちろん病気が無い信頼できるブリーダーから購入するのが最低条件ですけど。

ぜひ購入を考えている人は参考にしてみてくださいね。