人気Pixiv絵師toshiさんのキャラクター作画のハウツー本「極める!キャラ作画 神技作画シリーズ」をご紹介。
toshiさんはアニメ制作会社で作画やキャラクターデザインを担当されている方です。
そしてPixivでは多くのキャラクターを描き方を掲載されています。
Pixivを覗いてみると、toshiさんの絵柄や作風など分かりやすいです。
目次
初心者を脱するための本
この本にはいわゆる初心者向けにありがちなガチガチの人体パーツのバランスであったり、パースのアイレベルであったり、1点透視図、2点透視図などを解説している本ではありません。
つまり初心者向けの本ではないのです。
この本を手に取るにはある程度の経験が必要なのです。
プロの絵描くための練習の考え方やその注意点が書いてある
様々なポーズやシチュエーションの絵からプロがどのようなところを注意して描いているのか。
それが一つづつ解説されています。
例えば美しい体のラインであったり、スーツ姿の男女や赤ちゃんなどです。
キャラクター別、タイプ別の描きわけ方
例えばこの本で紹介されているメガネ男子やメガネ女子、セクシーな女性や男性。
というように作例を見ながらこういう風に描けば良いのか作者の見せ方が書かれています。
その際
セクシーな筋肉の描き方
筋肉を描く上でのポイント
プロはこのシチュエーションならこういう見せ方が重要というようにシチュエーション別でこだわりを持ってキャラクターを描いています。そのプロの考え方を学ぶことが出来るのが本書の特徴です。
例えば男女のカップル
ここでは男女のカップルの様子が例として描かれています。
アニメや漫画、イラストで良く使われるこの恋人同士の描き方は参考になることも多いですね。
どういう風に描いていけば親密なように表現できるのか。
手をつないだり、一緒にスマホで撮影したりなどまた椅子に座っているイラストなども掲載されていたりキスシーンの解説や壁ドンなどいかにもアニメや漫画でありそうな場面などですね。
これらのしぐさで2人の距離感を表現する方法の作例など想像力を膨らませたり、いかに自然になるかが分かりやすいです。
恋人同士でどのくらいの親密度なのかによってその描き方や表情が変わってきますしね。
シチュエーションの練習方法
まずはこの本に書いてあることを読み込んで考え方を理解しましょう。
次に作例の模写をしていくのが良いです。
しかし、項目ごとの作例はそこまで多くありません。
やはり絵を描くには多くの絵を描く必要があります。
そのためそういうシチュエーションのアニメや漫画などをさがしてそういうところを模写して
勉強していくことをおすすめします。
また別のポーズ集を組み合わせるのも効果的ですね。
こういう自発的に動ける人は本書は向いていますね。
写真と作例で解説されている
この本は写真とイラストで解説されています。
写真とイラストで解説されているのでどのような立体感になっているのかが掴みやすいです。
例えば色々な向きの顔などはイラストだけだといまいち分かりづらいということが普段多いと思います。
しかし、同じような角度で顔の写真も掲載されているので分かりやすいです。
男女のモデルも美形ですのでその点も受け入れやすいと思います。
構図の種類や効果について
イラストやレイアウトを考える時に使う構図の知識や種類が書いてあります。
例えば
日の丸構図
額縁構図
サンドイッチ構図
トンネル構図
などなどイラストやアニメ、漫画で普段よく使う定番の構図の種類が紹介されています。
それぞれの構図をまずは写真で説明されその後絵での作例が載っています。
そのために応用をどのようにした方が分かりやすく解説されています。
キャラクターデザインの実践例が載っている
物語や設定から実際にキャラクターデザインの方法が解説されています。
複数キャラクターの役割、キャラクターの設定書、そしてキャラクターデザインと言う風に基本的な流れを実践例と共に理解することが出来るでしょう
また、最後には剣の構えなどの資料集も掲載されていてちょっとお得です。
各項目が多いよ
項目が多い分、一つの項目に対してはそこまで深く掲載することが出来ません。
ですので、ここを入り口にして自分でさらに勉強していく必要があります。
作例は一例ですが、その表現に関しては応用が効く部分でもあります。
つまり自分で他の漫画やアニメ、そして資料集を使ってさらに自分なりに勉強していく必要があるでしょう。
この本を買ったほうが良い人
キャラクターの線画が上手くなりたい人
キャラクターにパースをつけて描きたい人
構図やレイアウトを学びたい人
シチュエーション別のプロの考え方を学びたい人
キャラクターデザインに興味がある人
になります。
また
絵柄が好みでこれらの項目を勉強したいのであればさらにおすすめの本でしょう。
まとめ
この本はイラストレーターや漫画家、そしてアニメーターに必要な考え方やキャラクターの描き方を解説している本です。
基本的にはキャラクターの絵とテーマが書かれてあり、どうしてこのような絵になったかの解説が書いてあります。
また1枚絵や漫画のコマ作成に必要な構図やレイアウトの考え方も理解しやすいです。
物語からのキャラクターデザインの方法や実際に
物語を利用してキャラクターデザインの作例などが載っていますので実際に漫画やオリジナルキャラクターを作成するときの参考にすると良いと思います。
ただし、基礎的な知識と言うよりは応用的なものが数多く載っています。
そのため初心者が買うという本ではありません。
1年とか2年とかの中級者が購入したほうが良いでしょう。
また作例を元に自分で資料をさらに集めたり深く勉強していける自発的に動ける人向けでもあります。