絵を早く描けない人の特徴と練習法

いつも描いていて絵を描くスピードが遅いな、とかもっと早く描けるようになりたいな。

と思っている人も多いのではないでしょうか。

早く描けるようになればもっと多くのイラストが描けるようになるのに…
もっと多く練習して上達できるのに…
果たして今のスピードでイラストのお仕事が出来るのか…

絵を描くスピードが遅いということに悩んでいる人も多いと思います。
そこで今回は絵を早く描く練習方法をまとめてみました。

絵を早く描くには普段から早く描くことを意識するのと同時に早くなる方法を使用して練習していかなければなりません。
ぜひ、絵を早く描く練習をしてさらにレベルアップしていきましょう。

では、まず絵が速く描けない人の特徴をあげてみましょう。

絵が速く描けない人の特徴

・何度も線を引いて何度も消してしまう。

何度描いても納得のいく線が描けないでいる状態が長い人です。

これは手であったり足であったり描きなれていないパーツほどそのようになる傾向があります。
つまり単純に練習不足で迷った状態から脱し切れていないということ。

これを克服するにはまずこれは描けないな、というものをしっかり認識するところから始めましょう。
描けないものが分かればあとはその練習方法を調べたり先生に教わったりして上達していきましょう。
まずは自分がどこが苦手なのかをしっかり把握する癖を日ごろからつけておくと良いでしょう。

・時間管理の意識がない。

絵を描くのが遅い人の特徴として時間管理を考えずに絵を描いている人がいます。
そういう人は無限に絵を描く時間があると勘違いしている傾向があるのでどんどんこだわって描いてしまいます。
こだわることは悪いことではないのですが、そのために先に進まないのであれば絵を早く描けるようにはならないでしょう。

・集中力が持続せずついにはネットサーフィンに逃げてしまう。

ちょっと作業したと思ったらついつい他の興味があるものに逃げてしまう。
そんな人も多いですね。近くにテレビがあればつい見てしまう、スマホがあればネットサーフィンやSNSを見てしまうなど現代のひとつの病気と言っても過言ではないかもしれません。

・真面目に頑張っているが非効率。

真面目に絵を描いていても非効率な方法を取っている人も多いですね。
これは知識が足りず遠回りしている人のことです。例えばツールパレットからいちいちツールを選んで使用していたり、時間を意識する練習方法を知らなかったりなどです。

・完成形をイメージできていない。

描き始める前に何も考えずに描き始めてしまう人のことです。
そこから上手く完成形まで持っていければ良いのですが、大抵は途中でなんか違うぞ、ということになり中途半端に描き終えてしまうことになります。
これではいくら描こうとしても完成形までたどり着くことは難しいでしょう。

特に途中で描いている絵を投げ捨ててしまう人は要注意なので自覚するようにしましょう。
それではどうすれば早くイラストが描けるようになるのか?
こればかりは意識しないとズルズル変わらない絵を描いてしまうことになります。
ここをしっかり考えて普段からイラストに取り組んでいけば絵を早く描くことが出来るようになります。

絵が速く描けるようになる練習法

・最初から完成形をイメージ出来るようにし、下書きからペン入れまでを早くする。

先ほど絵が遅い人は完成形をイメージできていないというお話をしました。

つまり何も考えずに描いてしまうとついつい、いつも同じような絵になったりします。
それを避けるためにはまずどんなイラストを描こうかしっかり最初に決めておかなければなりません。

では、どうやって決めるのか?

それはまずテーマを決めて描き始めましょう。
今日は3人構図に挑戦しよう、という風に決めてしまうのです。
テーマさえ決まれば後はラフ画を作成していくのですが、ここですんなり決まれば良いのですがなかなかそう上手くはいかなかったりします。
そういう場合はまず資料を集めましょう。

他の作家さんはどういう風に3人構図のイラストを描いているのか。
それを多く集めるのです。
そうすればラフ画のイメージも湧きやすくなります。

ということでイラストを描くときにはまず「テーマを決める」そして「ラフ画を描く」という手順を踏んで作成していくようにしましょう。

・プロと同様に作業時間の管理が出来るように意識する。

プロは時間管理が出来て一人前です。一枚絵をどのくらいの時間で仕上げるかは経験上分かるし、金額からおおよその日数を決めてしまいます。

例えば一枚3万円のイラストだとすると一日1万円を稼ぐには3日で仕上げなければなりません。
そのため、自分の力でどういう工程でイラストを作成するのかだいたいイメージしています。

まずは時間管理が出来るように、一枚3万円の設定で時間通りに仕上げられるよう練習していきましょう。
始めはまだ慣れないこともあると思うので一枚一週間から始めておおよその目安をつかむと良いです。

もちろん、作業時間を記録しておくことを忘れてはいけません。

・ツールのショートカットを効率よく使えるようにする。

絵が速い人は必ずと言って良いほどショートカットを駆使してイラストを作成しています。
初心者だとツール一覧からブラシを選んで描いて、消しゴムを選んで消して、なんてことを繰り返していたりします。
しかし、それだといくら時間があっても足りません。

イラストが速い人は右手はペンで描きつつも左手はキーボードのショートカットを使用していたりします。(右利きの場合)
これは普段からショートカットを使ってイラストを描いていく練習をしていくしかありません。

しっかりショートカットを覚え使いこなせるようになりましょう。

・タイムウォッチを使って早く描くトレーニングをする。

例えば普段練習している手や足など、時間を決めて取り組むという方法もあります。
2分で一個づつ仕上げていくなど、作業時間を設定して取り組むと良いです。

テーマ「手」 時間 1個2分 で描く。

そして10分集中してやってみる。
遅ければもっと時間を延ばして取り組む、出来るようになればスピードアップしていく。
これで何度も練習していけば時間間隔を意識して描けるようになります。

・集中力が上げる環境を整える。

集中力が続かないのは意外と環境のせいだったりします。
ゲームが近くにあったり、ベッドが近くにあったり…
そんな状況で集中せよっていうほうが拷問に近いですよね。
ベッドがあったらついつい眠ってしまうし…

まずはここに来たら集中するという場所を作りましょう。
勉強部屋であったり、人によっては図書館やカフェであったり。
または同じ志を持つ絵を描く友達と描いたり。

これは人それぞれな部分が多いのですが、かならず集中できる環境を整えることが出来るはずです。
そんな場所に身を置くようにしましょう。

・上級者に混じって絵を描く

自分一人だけだとマイペースになりがちで、自分が速いのかどうか、分からないという状況になってしまいます。
これではいくら意識しようにもなかなか難しいでしょう。
一番良いのは上級者のグループに混じって絵を描くことです。
出来ればプロの現場に入るのが一番良いのですが、なかなかそれはハードルが高いと思います。
まずは学校のクラブに入ったり、上級者のグループに入れてもらったりした方がスピードも技術も早く上達していきます。
ここまですれば必ずと言って良いほど上達するでしょう。

・資料を集めておく

資料を集める時間を短縮するのも有効なひとつの方法です。
現実の風景であったり、ファンタジーであっても動物や植物、歴史的な建造物などの資料があればすぐに調べられるし参考にできます。
また、キャラクターが着る服装なども常にファッション誌をデータとして集めておけばすぐに引っ張り出せます。

その場で検索すればいいじゃん、と思うかもしれませんが、それではみんな同じものを見てしまう確率が高く同じようなものになりかねません。
オリジナリティを出すためにも自分がピンと来たものや、よく使うであろうものは資料として集めておくことをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

絵を描くことが遅いな、と感じる人はぜひ実践して練習を積んでください。
イラストを早く仕上げられるようになればおのずと描く枚数が増え絵が上達するスピードが速くなります。
そしてますます描くスピードも上がっていく好循環が産まれていきます。

例えば描くスピードが速いアニメーターの人は短期間で絵が上達していく傾向にあります。

ぜひ、早く描けるように練習していきましょう。