俯瞰、アイレベル、あおりについて
イラストを描く上でどこから見ているのか?を考える必要があります。
これは最初のラフ画の時点でレイアウトを取りますが、そのレイアウトを考える中でこのカメラの高さを考えることは非常に重要です。
こういうカメラの動きや位置などを考えることを「カメラワーク」と言います。
つまりここではカメラの「高さ」のお話になります。
アイレベル
みなさんが普段友人など他人を横から見る場合が普通でしょう。
同じ身長であればなおさらですね。
見上げるわけでもなく見下ろすわけでもなく横から見る
これを「アイレベル」といいます。
普段みなさんがキャラクターを描くときに横から見たポーズを描くことも多いと思います。
これが基本のアイレベル。
基本的に真横から見ているのでパースを取るときのアイレベルが画面に入ります。
よく使用されるのでみなさん、あまり意識してはいないのではないでしょうか。
出来れば画角まで考えて描くのが良いのですが、ここではまずどの位置から見ているのかを注意して学びましょう。
俯瞰
そして今度はカメラを上に設定して見下ろす。
ということをやってみましょう。
こんな感じですね。
これを「俯瞰」といいます。
小さな子供を見下ろしたり、建物の2階から下を見下ろした場合ですね。
この場合、パースのアイレベルが画面より上に設定されることが多いです。
あおり
次に見上げる場合
これを「あおり」といいます。
さっきとは逆で子供が親を見上げていたりするような
画面の下にアイレベルが来るようなイメージです。
よく巨大ロボットものもあおりで描いて迫力を表現しています。
まとめ
このようにカメラの高さを考えながらキャラクターを描けば、その状況に応じて構図を変化させることが出来るようになります。
例えば周りの状況を説明したいときなどは俯瞰を用いたり、臨場感や迫力、怖さを出したいならあおりを使って表現することが出来ます。
また普段から真横のアイレベルを描いている人は練習のつもりで上から見たり下から見たキャラクターを練習して描けるようになりましょう。
ただし、やはりカメラの位置を変えるとパースがきつくなったりするので、やはり遠近法の基本である1点透視図法、2点透視図法、3点透視図法の学習が必要になってきます。
そこはやはり絵の基本となりますので、しっかりと勉強してください。遠近法、とても重要です。
ということで今回はアイレベル、俯瞰、あおりについてのお話でした。
みなさんも意識してこのあおりや俯瞰を取り入れてみてください。