リアル調とデフォルメのバランスについて

リアル調とデフォルメについて

リアルとデフォルメ、対極に位置しているように見えますがみなさんはこれを意識したことはありますか?

なんとなく
このイラストレーターのイラストが好きだからこんな絵柄になっちゃった。
とか
今流行りはこれだから、ウケが良いから。

で決めている人も多いのではないでしょうか。

もちろん好きなイラストレーターさんや流行りだからってその絵柄にしたというのは間違いではありません。
むしろ、流行りを取り入れていくのはとても重要なことです。

デフォルメ具合を把握しよう

それでは
自分の絵柄を定義する時に、どれだけデフォルメをかけたか。
これを考えられるようになるとさらに一歩進むことが出来るでしょう。

リアル画というえば、デッサンのような写真で見るようなくらいリアルなものから
少しデフォルメを入れてかっこよさを残したものまであります。

対してデフォルメは2頭身キャラクターやアニメなどでも出てくる6頭身キャラクターまで様々なデフォルメがあります。

つまりデッサンの真逆が2頭身のようなデフォルメキャラクターということになりますね。
それ以上頭身が低くなるともはや人ではないかもしれません。

さて、あなたのデフォルメ度はどの程度でしょうか?
7頭身などのリアルより?
4頭身などのデフォルメよりかな?

頭身などもデフォルメ度を見る一つの指標として考えるのも良いと思います。

さて、このデフォルメ度はあらゆる場面で役に立ちます。
例えば3頭身とかのデフォルメ度が高いキャラクターの背景に写真のような超リアルな背景があったらどうでしょうか?

また3頭身とかのデフォルメキャラクターの帽子が超精密な帽子をかぶっていたらどうでしょうか。

世界観が一気に崩れてしまいます。

この問題が出ないようあらゆるものをキャラクターのデフォルメ度に合わせてあげる必要があります。

デフォルメキャラクターの帽子や背景もしっかりデフォルメしてあげないと違和感バリバリな絵になってしまうんですね。

色の使い方もリアルな方を彩度を落としたり工夫するのも手です。

リアルとデフォルメ、どっちが絵が上手い?

リアルなキャラクターの絵を描くにはデッサンなどの基礎画力が必要になってきます。
でなければ、リアルな絵を描いても人体のバランスが崩れて大変なことになってしまうでしょう。
それに対してデフォルメキャラクターは誰でも描けるような印象があります。

しかし、デフォルメキャラクターでもそのデザインや人体デッサンなど、いろいろな要素が絡み合ってそのデザインが出来ています。

やっぱりデフォルメキャラクターもデッサン力やデザイン力が必要になるのでとっても難しいんですね。

ですので、どっちもやっぱり絵が上手いということです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
自分が絵を描く時にどの程度のデフォルメをかけているのか意識してみると良いですね。

自分のデフォルメ度合いが把握しづらい、という場合には。
まずは等身で考えてみてください。
リアル調なら7等身や8等身。
ある程度デフォルメが効いているなら6等身や5頭身。
デフォルメがかなり強いなら2~4等身。

という風に型にはめて考えてみるのも良い方法です。
それをまずは描いてみて全体的にデフォルメ度合いを調整してあげましょう。

デフォルメ具合の調整が難しい場合はアニメや漫画などを参考にしてあげると分かりやすいです。

髪の毛の描き方であったり、服装や小物の描き方であったり。
着彩の仕方や色の彩度であったり。
そういうところを細かく見てみてください。
それを意識して絵を見てみると修正が必要なところが見えてくると思います。
修正する箇所がみつかったらその都度修正して、次に他の人に見てもらうとさらに良いですね。