スーツの描き方
ビジネスマンなど大人の男性を描くときにスーツなくしては語れないでしょう。
スーツはジャケットとスラックス、そしてシャツやネクタイが基本ですね。
と一口に言っても種類なども様々あります。歴史が長いんですね。
そんな使用頻度の高く種類の豊富なスーツですが、今回は基本であるシングルについて学んでみましょう。
普段描くスーツもシングルに方が圧倒的に多いはずです。
まず、スーツの種類ですが、シングルとダブルに別れます。
その差はジャケットのボタンです。
こちらがシングルスーツ
そしてこちらがダブルスーツです。
全然違うでしょ?
シングルは比較的若い方、そしてダブルは少し年を重ねた紳士が着ることが多いです。
それでは、今回は使用頻度の高いシングルを描いてみましょう。
まずは人体のアタリを描き、簡単に肉付けを行います。
肉体のアタリが取れたらシャツを着せとスラックスを履かせます。
シャツ編はまた今度ね。
そしてまず、ジャケット後ろから前にかかる部分の布のアタリをとります。
ちなみにきている人からみて右側がボタンの付いている布です。
これを重ねましょう。
ボタンは3つボタンと2つボタンとがありますが今回は使用頻度の高い2つボタンです。
2つボタンの場合は下のボタンは外すのが普通です。
ジャケットの襟の部分は左右対称になるように正中線を挟んで十字を切り左右のバランスを整えます。
次にボタンを留める位置はみぞおちあたりに
丈は股の辺りになります。
腕のしわなど腕の断面にそって入れていきましょう。
そしてジャケットの出来上がりです。
基本的な流れは人体のアタリを描く→肉付けをする→シャツ、スラックスなどのインナーを着せる→ジャケットを描く。
という流れになります。
なるべく体形に合わせてピッタリと描いてあげるとかっこいいです。
特に男性は肩幅がありますのでうまく表現してみてください。
シャツの布は薄いので少し、シワを多く描き、ジャケットの布地は厚めなのでシワは少なく長く描くと良いでしょう。
学生服であるブレザーなどでも基本は同じなのでそちらにも生かすことができます。
スーツの描き方 シワについて
スーツのシワは服のシワを描く上でとても勉強になります。
スーツのシワを描くためには布がどのように引っ張られているのかを考えていけばおのずと答えにたどり着きます。
しかし、描いていると分からなくなると思いますが、そんな時は資料の写真や自分の姿を鏡で確認して描くようにしましょう。
何事もまずはちゃんと資料を見て描きましょうということです。
では、手始めに
肉体の断面に沿ってしわを入れていくということを学んだと思います。
基本はこの通りなのですが、ポーズを取ることによってシワもやはり変化していきます。
腕を曲げたシワについて
下図の腕組みをしているスーツの男性を見てみましょう。
腕を曲げることによって腕の曲げた部分に曲げジワが出来ています。
またわきの頂点から布が引っ張られてそこを頂点としてしわが入っています。
このようにただ腕を曲げただけでもしわが変化していますね。
これはポーズを変えれば色々と変わってきますが、基本を押さえればおのずと答えは出てきます。
次はスーツの後姿について解説していきます
では次の絵を見てみましょう。
スーツの後姿ですが、ここで注意したいところは
シャツがどの程度見えているのかということです。
まず、後襟の部分からシャツが見えます。
ここは図のように少し見えるように描くのがポイントです。
あまり多く出ているとかっこ悪くなってしまいますので注意しましょう。
また、袖からもシャツの袖が見えていますね。
ここもチラリと見せるのがポイントになってきます。
また、背中の部分を頂点としてシワが入ります。
ここもポイントですね。
スラックスのシワについて
では次にスラックスを見てみましょう。
スラックスのシワも色々なところに入っているように見えますが、ポイントを押さえてあげれば意外と簡単に描くことが出来ます。
まずはどこを頂点とするかですね。
この場合は股間の部分と膝の部分を頂点としてあげると分かりやすいですね。
そして横の部分はひざと腰の前方部分を頂点としてあげると良いでしょう。
このような感じですね。
靴の部分にはたまりジワが出来るのでかっこよく描いてあげてください。
ここで裾が出てきましたのでもう一つ
スーツで座ると裾が持ち上がって靴下が見えるようになります。
ただ適度に裾を上げてかっこよく描いてあげてください。
このような感じですね。
いかがでしたでしょうか。
スーツの描き方についてまとめてみました。
基本的には布がどのように引っ張られるのかを考える必要があります。
しかしポイントを押さえれば簡単にそれらしく描くことが出来るのでぜひ覚えておいてくださいね。