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初心者にオススメのペンタブレット
パソコンで絵を描いてみたい!
今までコピックや水彩といったアナログ画材を使って描いていた人がパソコンで絵を描きたい、ということもあると思います。
最初はどんなペンタブレットを使おうか迷うのではないでしょうか。
今回はそんな初心者でも買って後悔しない、ペンタブレットについて描いてみたいと思います。
まず、初心者という前提で考えた場合いきなり高価なプロ用のペンタブレットは敷居が高いと思います。
それに予算の問題もあるでしょう。
とうことで、まず候補になるのが板タイプのペンタブレットということになります。
まずはどんなのがあるのかチェックしよう。
まずはメーカーについて。
板タイプのペンタブレットのシェアはワコム一択といっていいほどワコムが充実しておりスペックも業界トップ。
国内では8割以上のシェアがあるのでワコム以外を選択する意味は液晶ペンタブレット以外ではありません。(HUION やXP-PENなどの中華産の液晶ペンタブレットは安いというメリットがあります)
WACOM(ワコム)
国内ペンタブレットNo1シェアでその信頼性は抜群なWACOM(ワコム)
所在地は埼玉県加須市で1983年に設立。
主な事業は
ペンタブレットの製造と販売。
ペンタブレットで2010年、国内シェア80%以上を誇り多くの特許も保有しています。
主な板タイプのペンタブレットの製品
Intuosシリーズ
初心者向けの板タイプのペンタブレット。
昔は初心者用としてFAVOやBambooなどが出ていたがIntuosに統一された。
Intuosはプロ向けのシリーズだったのでちょっと寂しい感じもするが、(SHIMAは仕事でFAVOを使っていたので)性能的には一昔前のプロ用のスペックではある。
Intuos Proシリーズ
プロ向けの板タイプのペンタブレット。
筆圧感知も8192レベルで傾き検出にも対応する。
サイズもSmall Medium Largeなどが出ているが最新版だとSmallが出ていないためSmallは筆圧感知が2048レベルになる。
板タイプのペンタブレットではこれを買っておけば問題なし。
ただしプロ向けなので価格が高い!
Cintiq
液晶ペンタブレットのシリーズ。
小さいものだと13インチから出ており大きい27インチのタイプもある。
もちろんプロ向けで価格も高価だ。
ワコムからは以上が出ています。
板タイプのペンタブレットではIntuosシリーズが初心者向けで性能的にもイラストの仕事にも使えるほどの性能があります。
筆圧感知も2048レベルあり、最近の8192レベルと比べたら不安も感じるかもしれませんが、正直2048レベルあれば問題ありません。
Intuosの種類とスペック
Intuos Draw | Intuos Art | Intuos Comic | Intuos Photo | Intuos 3D | Intuos Pro | Intuos Pro Paper Edition | |
価格 | Small ¥6862 | Small ¥10985
Medium ¥15795 |
Small ¥10800
Medium ¥15616 |
Small ¥10750 | Medium ¥18112 | Small ¥19977
Medium ¥36800 Large ¥44693 |
Medium ¥41313
Large ¥47800 |
型番 | CTL-490/W0 CTL-490/B0 | Small CTH-490/K0 CTH-490/B0
Medium CTH-690/K0 CTH690/B0 |
Small CTH-490/K0 CTH-490/B0
Medium CTH-690/K0 CTH690/B0 |
CTH-490/K2 | CTH-690/K2 | Small PTH451/K1
Medium PTH-660/K0 Large PTH-860/K0 |
Medium PTH-660/K1
Large PTH-860/K1-DX |
サイズ(W×D×H) | Small 210.0×169.2×10.7mm | Small 210.0×169.2×10.7mm
Medium 275.0×10.7×217.2mm |
Small 210.0×169.2×10.7mm
Medium 275.0×10.7×217.2mm |
Small 210.0×169.2×10.7mm | Medium 275.0×10.7×217.2mm | Small 320.0×208.0×12.0mm
Medium 338.0×219.0×8.0mm Large 430.0×287.0×8.0mm
|
Medium 338.0×219.0×8.0mm
Large 430.0×287.0×8.0mm |
読取可能範囲 | Small 152.0×95.0mm | Small 152.0×95.0mm
Medium 216.0×135.0mm |
Small 152.0×95.0mm
Medium 216.0×135.0mm |
Small 152.0×95.0mm | 216.0×135.0mm | Small 158.0×98.0mm
Medium 224.0×148.0mm Large 311.0×216.0mm |
Medium 224.0×148.0mmLarge 311.0×216.0mm |
エクスプレスキー | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | Small 6
Medium&Large 8 |
8 |
筆圧レベル | 最高2048レベル | 最高2048レベル(ドライバv.6.3.22より) | 最高2048レベル(ドライバv.6.3.22より) | 最高2048レベル(ドライバv.6.3.22より) | 最高2048レベル(ドライバv.6.3.22より) | Small 筆圧感知 2048レベル 傾き検出±60レベル
medium&Large 筆圧感知 8192レベル 傾き検出±60レベル |
筆圧感知 8192レベル傾き検出±60レベル |
ワイヤレスキット | 別売 | 別売 | 別売 | 別売 | 別売 | USBまたはワイヤレス(クラシックBluetooth) | USBまたはワイヤレス(クラシックBluetooth) |
重さ | 290g | Small 約290g
Medium 約480g |
Small 約290g
Medium 約480g |
480±50g | Small 660g
Medium 700g Large 1300g |
Medium 700gLarge 1300g | |
読取分解能 | 最高0.01mm | 最高0.01mm | 最高0.01mm | 最高0.01mm | 2540lpi | 最高0.005mm | 最高0.005mm |
読取速度 | 最高133ポイント/秒 | 最高133ポイント/秒 | 最高133ポイント/秒 | 最高133ポイント/秒 | 133pps | ||
同梱ペン | Intuos 筆圧ペン | Intuos 筆圧ペン | Intuos 筆圧ペン | Intuos 筆圧ペン | Intuos Pen | Wacom Pro Pen 2(消しゴム付き筆圧ペン) | Wacom Pro Pen 2(消しゴム付き筆圧ペン) |
Intuos Draw
初心者向けの中での入門用のペンタブレット。
筆圧感知も2048レベルあるがタッチ入力には未対応。
大きさもSmallしか出ていない。
所感
大きさがSmallし出ていないのが最大のネック。
読み取り面の大きさが152.0×95.0mmしかないので大きいディスプレイであれば少しカーソルを動かしただけでも画面のカーソルが大きく移動してしまうので初心者といえどもこれはお勧めできない。
Intuos Art
こちらは大きさがSmallかMediumで選べる。
筆圧感知は2048レベルでタッチ入力にも対応している。
付属ソフトにはCorel Painter Essentials 5 (64bit)が付属している。
所感
大きさがMediumが選べるのでこのサイズがお勧めだ。
ちょっと値段が高くなるが今の液晶ディスプレイのサイズを考えるとこのサイズはなければ拡大して描くことになりかねない。
※ただし30インチ以上だと上位機種のIntuos Pro のLargeサイズをお勧めする。
Intuos Comic
Intuos Artの付属ソフトが違うバージョン。
イラスト制作のスタンダードであるCLIP STUDIO PAINT PRO(2年ライセンス)が付属する。
所感
本体はIntuos Artと同じなのでMediumをお勧めする。
ソフトは買ってすぐ使えるCLIP STUDIO PAINT PROが付属しているのが良い。ただし2年なのでその間に正規盤を購入する必要があるので最初からIntuos Artを購入して別途CLIP STUDIO PAINT PROを購入するのも良いです。ダウンロード版だと5000円程度だし月額500円の10回払いで正規ライセンスがもらえるプランもある。
Intuos Photo
サイズはSmall
大きさはSmallのみ、写真加工用のペンタブレット。
所感
大きさがSmallなのでイラストで使用するには小さすぎる。
Intuos 3D
大きさはMediumのみ。
付属ソフトには3DソフトであるZBrushCore(64bit)が付属する。
所感
筆圧感知は2048レベルあり、イラストを描くにも申し分ない。
3DCGに興味があるなら購入するのもアリだろう。
まとめ
色々なタイプのエントリーモデルのペンタブレットが出ており、迷う人も多いかと思います。
ですが、初心者用と侮ってはいけません。
ちょっと前のプロ用のスペックである筆圧感知2048レベルに対応しており(最新ドライバ適用)、イラストのお仕事にも問題なく使用することが出来ます。
プロ用のIntuos Proと比べてもコスパは良いと思います。
ただし、大きさの小さいSmallサイズはお勧めできません。
液晶ディスプレイの画面サイズとペンタブレットの読み取りサイズは連動しています。
大きいディスプレイで小さいペンタブレットのSmallサイズでは少し動かしただけでも大きく液晶ディスプレイのカーソルが動いてしまい細かい作業が難しいのでMediamサイズがお勧めです。
30インチなど大きい液晶ディスプレイの場合は上位機種であるIntuosu ProのLサイズを検討した方が良いかもしれません。
ただLargeサイズは大きいので持ち運びは難しいでしょう。
私はコスパを考えIntuos ArtのMediumサイズか、Intuos Comic、Intuos 3DのMediumサイズをお勧めします。
番外編
安くて初心者向けと思われがちな板タブレットで多くの人の興味は液晶ペンタブレットに移行しているのが現状ですが、実は板タブレットにも多くの利点があるのです。
板タブレットの利点
・価格が安い
・ディスプレイサイズを自由に変えられる
・液晶ペンタブレットと違い手で絵を隠すことがない
価格が安い
はい、まず価格が安いということ。
当たり前ですが以下の利点を踏まえると案外コストパフォーマンスが高いことがわかります。
また性能の割に安価なので使える期間が長くなりやすいです。
ディスプレイサイズを自由に変えられる
板タブレットはディスプレイ一体化ではないため、ディスプレイの表示が気に入らなかったり大きさを変えたい場合も自由自在に変えることが出来ます。
液晶ペンタブレットは一度購入してしまうとそれ以上液晶を変えることが出来ないのでここはもっとも注意したいところだと思います。
液晶ペンタブレットと違い絵を手で隠すことがない
液晶ペンタブレットで描いていると手やペンで絵が隠れてしまうことがあります。
しかし板タブレットだとそれが無いので実は扱いやすかったりします。
正直着彩作業は板タブレットの方に理があるかも知れません。