有彩色(ゆうさいしょく)と無彩色(むさいしょく)
写真や絵を見ていくと色がついていないモノクロ写真やモノクロの絵などを見かけると思います。
モノクロの写真はとてもシックな感じでとてもセンス良く見えるし、モノクロの絵などはカラーが使えない小説の挿絵や漫画などで多用されていますね。
そんな色のない世界。
つまりグレースケールで表せるような彩度のない写真や絵などを無彩色。
そして色が付いている写真や絵などは有彩色と無彩色で構成されています。
この有彩色と無彩色という言葉は覚えておくと良いでしょう。
有彩色は赤・青・黄色などの色味を持っており、またその鮮やかさも持ち合わせています。
カラーイラストを見てもいろんな色で彩色されていますよね。
子供向けの絵やアニメ番組では彩度は高めに設定されていることが多く、大人向けのアニメや絵などは彩度が低めに設定されていたりします。ゲームや映画でも同じです。しかし、ハリウッドなどの作品を見てみると彩度を低く抑えてセンス良く見せている作品が多いように思います。
(一概には当てはまらない部分もありますし、国によっても異なる場合があります。海外向けだと彩度が高めだったりする場合もあるでしょう)
そして有彩色は明度も持ち合わせていますね。
光が当たっている明るいところもあれば影になっている暗い所もあったり、明暗が付いています。
つまり、有彩色は色の三属性。
色相・明度・彩度を持っているのです。
では無彩色はどうでしょうか。
無彩色はモノクロ写真を見てもらえれば分かるように、色そのものが無いわけです。
つまりまず赤、青、黄などの色相がないということ。
モノクロ写真を見ても色を判別することが出来ませんよね。
それに、色相が無いということは色の鮮やかさを表している彩度も当然無いということです。
つまり、無彩色には色相と彩度という概念がありません。
無彩色にあるのは明暗を表す明度だけなのです。
このようにカラー写真やカラーイラストでは色の三属性である、色相、彩度、明度があるのに対してモノクロイラストでは色の三属性のうちの明度のみと覚えておくと良いでしょう。
注意して欲しいのはカラー写真やカラーイラストでも無彩色は混じっているということです。
黒や白などの建物や家具などは最初から色そのものが付いていないのでカラーでもモノクロでも無彩色になるのですね。
そこだけは注意しておきましょう。
ぜひ、この有彩色と無彩色という言葉を覚えておいてください。