みなさんイラストや漫画などでミリペンってよく使用すると思います。
以前の記事でミリペンの書き比べや性能比較をやってきましたが、やはりイラストや漫画向けのミリペンもありましたし、イラストや漫画に向かないミリペンもいくつかありました。
今回はミリペンで迷っている方に向けてどれを選んでいけば良いのかを解説したいと思います。
水性顔料インク
まずミリペンのインクについてですが多くのミリペンは水性顔料インクを使用しています。
水性は溶剤のひとつで水で着色剤を溶かしているものを言います。
顔料というのは溶剤に溶けない着色剤のことです。
そのため水性顔料インクは乾いたら顔料だけが紙の上に残るのです。
顔料は水に溶けないため耐水性としての効果を期待できます。
こういうペンを買うときにはどういう種類のインクを使用しているのか調べてみると良いでしょう。
そして多くのミリペンが水性顔料インクを使用しています。
そのためににじみが少なく耐水性に優れているミリペンが多いんですね。
ですが中には油性のミリペンもありますので注意した方が良いでしょう。
で、そんな中で私がおすすめのミリペンをいくつか紹介したいと思います。
おすすめのミリペン
まずやはり定番というかこの2種類は外せないでしょう。
.Tooさんから出ているコピックマルチライナーと
サクラクレパスさんから出ているピグマです。
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P6070174-600x450.jpg)
コピックマルチライナー
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P5310034-600x450.jpg)
ピグマ
この2種類は定番中の定番でまず外さないミリペンの一つです。
コピックマルチライナーは黒はもちろんのこと幅広い線幅がそろっていますし
何より多くの色が存在します。
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P6070178-600x397.jpg)
コピックマルチライナー
.Tooさんはコピックなどのアルコールマーカーやイラスト関係の画材で有名な
メーカーです。
こちらのコピックマルチライナーはイラスト向けに開発されたミリペンです。
線幅は黒では0.03から1.0までの7種類が存在します。
他の色でも細い0.03、もしくは0.05か0.5までそろっているので
その線幅のラインナップも充実しています。
色は
クールグレー
ウォームグレー
セピア
ブラウン
ワイン
コバルト
オリーブ
ピンク
ラベンダーの9種類です
特にイラストを描くのであれば黒だけを使うことはまれでセピアなどいろいろな色を使用していくことになります。
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P6070180-600x450.jpg)
コピックマルチライナー
そしてイラストに使うことを前提に開発されているので色もおちついた色味のものが多く
イラストに使える色ばかりなんですね。
本体の色で見分けることが出来るんですが、セピアとブラウンが同じ色なのでこれは
変えた方が良いとは思います。
けっこう使用頻度が高い色ですからね。
まあ、黒だけで言えば他とあまり変わらないですけどね。
そしてピグマですが、このミリペンはかなり描きやすいです。
サクラクレパスさんは筆記具や画材など幅広い製品を出しているメーカーです。
水彩や色鉛筆などその製品を目にする機会も多いと思います。
そしてそんなサクラクレパスさんから出ているのがピグマのミリペンです。
黒の太さは003から3までの11種類の線幅があります。
太い線幅まであるのはすばらしいですね。
色は9種類です。
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P5310037-600x450.jpg)
ピグマ
書きやすさで言えば個人的には1位といっても過言ではないです。
そんなピグマは海外で手に入れたこのベージュ色の2種類があります。
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P6150421-600x450.jpg)
ピグマ ミクロン
書き比べてみましたが、特に変わりはないようです。
このピグマはインクがはっきりと出る傾向があるようで濃く正確に書くことが出来ると思います。
そしてコピックマルチライナーのように多くの色が存在します。
しかし、イラスト用に開発されたわけではないのでコピックマルチライナーに比べて彩度が
高い色が多いのが特徴です。
それでは他のミリペンも見ていきましょう。
他にはいろいろとありますが、漫画関係目的で売られているのはZIG MANGAKAやDELETER NEOPIKO Line 3などがあります。
ZIG MANGAKAは筆ペンやカラーマーカーを出している呉竹さんのミリペンです。
その名の通りマンガ家などのお絵描きに適しているミリペンです。
太さも003から08まで7種類の太さやブラシタイプも販売されています。
色は黒、セピア、バイオレット、ライトブルー、グレーなどの5種類があります。
色数はそこまで多くはないですが、創作活動の最低限の色はそろっています。
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P5300016-600x450.jpg)
MANGAKA
次にデリーターさんから出ているネオピコライン3です。
黒は0.03から2.0まで10種類あります。
色はセピア・グレーの3種類まであります。
デリーターさんは漫画用品やアルコールマーカーを出しているメーカーで
漫画やイラスト関係では必ずと言ってよいほど目にするメーカーです。
ネオピコライン3は色数こそは少ないですが、品質は素晴らしいので漫画や
イラストのミリペンの候補としてもおすすめのミリペンです。
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P6110076-600x374.jpg)
ネオピコライン3
こちらも書き心地は良くおすすめのミリペンです。
ただ色数が上記2種類よりは少ないので気に入った色のみを使っていくと良いと思います。
その他おすすめのミリペンは三菱鉛筆から出ているUNI PiNも良いですね。
線を引くのが心地よくなめらかに筆がすべるミリペンと言えます。
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P6150424-600x450.jpg)
UNI PIN
番外編
また番外編としてOHTO GRAPHIC LINERを紹介します。
![](https://i-love-illustration.com/wp-content/uploads/2020/07/P6150429-600x450.jpg)
OHTO グラフィックライナー
ボールペンのペン先が使われています。
そのため書くときに多少引っ掛かりを感じますが、ボールペンのように描きたい人には良いでしょう。
まとめ
さてここまでミリペンを紹介してきましたが、黒のミリペンに関しては書きやすいものを使用して問題ありません。
書きやすさは私はピグマやUNI PINなどはお勧めのミリペンです。
色に関してはやはりコピックマルチライナーをそろえておくと良いでしょう。
茶色系も各社から多く出ていてその色味もけっこう違うので今後検証していきたいと思います。