目次
絵の外注の仕事を受けるときに注意したいこと
外注の仕事で注意したいことを書きたいと思います。
もし初めての外注案件を取り扱うときにお役に立てればと思います。
はじめての外注、ドキドキしますよね、本当に自分で出来るのか、不安になると思います。
それに仕事の流れ自体が分からないと進めていくこと自体難しいと感じるかも知れません。
そこで、まず注意したいことは。
あまり下手に出る必要はない。
基本的にクライアント(依頼主)と受注側は対等な立場です。
あまり下手に出る必要はありません。気持的には対等と思って接しましょう。
そして交渉できるところは交渉していく必要があります。
しかし、対等ではあるのですが、しっかりとビジネスマナーを守って対応しましょう。
不遜な対応はもちろんいけません。
著作権はどうなるのかをしっかりとチェック
クリエイターにとって著作権は特に重要です。
著作権には基本著作財産権と著作者人格権があります。
またこの2つはそこからさらに細かく派生していきます。
公衆送信権、上映権など
ちなみに財産権は他人に譲ることが可能です。
また著作者人格権は他人に譲ることは出来ません。
公表権 氏名表示権 同一性保持権 など
つまり契約書に著作権を譲渡という場合はこの財産権を指すのです。
著作者人格権は他人に譲ることが出来ないので著作者人格権を不行使という記述があれば著作者人格権を行使できなくなるのでこの2つを抑えられると自分の作品なのに勝手に色々なことに使われても何も手出しが出来なくなるんですね。
このようなことを踏まえて契約を結ぶ時には注意してあげる必要があるでしょう。
基本的には著作権譲渡の場合はその分料金に反映させるのが基本です。
メールの基本マナーは抑えておこう
外注はお仕事ですのでやはりメールもビジネスメールの基本に則って書かなければなりません。
ビジネスメールの基本はまずはじめに相手方の会社名、それから担当の人の部署と名前を記入します。
相手が会社名や部署の場合は御中、部署全体や課全体などは各位。
個人名まで記入している場合は様を最後に付けます。
そして文章のはじめの方に自分の名前を入れてあげましょう。
そして要件は手短に書くようにします。
長々と書くと読む方も大変ですからね。
【参考例】
株式会社〇〇 グラフィックチーフ 〇〇様 ←担当者の会社名、役職、名前を入れよう。もちろん人名が入っていますので最後に様をつけよう。
お世話になっております。 ←はじめのあいさつは必ず入れよう!「はじめまして」「お疲れ様です」など
モンスターカードイラストを担当しているSHIMAと申します。 ←次に名前を入れます。ハンドルネームでもOKですが、なるべくなら本名でやり取りしましょう。
さて、今回のカードイラストの件ですが。
1枚目のカードイラスト「親子オオカミ」について質問があります。 ←本題に入ります。なるべく具体的に簡潔に分かりやすくを心がけます。
こちらのオオカミの設定は風属性とのことですが、産まれてくる子供も風属性になりますでしょうか?
風属性になるようでしたら、風設定での彩色で進めていきたいと思います。
ご回答をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。 ←締めの言葉で結びます。
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ハンドルネーム SHIMA
住所 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
電話 090-○○○○-○○○○
HP ○○○○○○○○○○○○
ブログ ○○○○○○○○○○○
Pixiv ○○○○○○○○○○○○
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最後に著名を入れる。
最後は著名を入れて完成です。
最後に誤字脱字がないかしっかりと確認しましょう。
常に連絡が取れるようにしておく必要がある
クライアントからの連絡にすぐに対応する必要があるので、どこでも連絡できるようにしておきましょう。
スマートフォンはもちろん出来れば軽いタブレットなどを持っておくと画像確認など便利です。
あまりにレスポンスが悪いと自分の評価にかかわります。
納品などの日時は正確に
納品の締め切りはいつなのか、また工程上のチェックがあるならどのように行うのかをまず確認しましょう。
締め切りの日時や報酬の扱い方(消費税や源泉徴収)の話は最初にしっかりと確認しておく必要があります。
プライベートな空間を確保できるか
例えば企業からのゲーム制作の案件の場合は守秘義務が発生することがあります。
今開発しているゲームが外に漏れるのは致命的だからです。
あまり外注にそこまで重要なものは任されないとは思いますが、守秘義務の契約を交わすはずなので、その場合しっかりプライベートな空間が確保できるか重要になってきます。
また、コンピュータがウイルスに感染していると情報が洩れる可能性があるのでしっかりウイルス対策はしておくようにしましょう。
単発の仕事か継続の仕事か
単発の仕事と定期的に来る可能性のある仕事であれば、定期的に来る仕事の方を優先して受ける必要があります。
やはり安定した収入を得るのであれば単発の仕事を毎回拾っていくより定期的にある仕事の方が向いているからです。
ただし、定期的だからと言って安い価格を続ける必要はありません。
クライアントに必要とされるようになり、信頼を得られたら価格を上げるよう交渉していく必要があります。
価格が安いだけで成り立つ関係であればその関係は見直す必要があります。
作業時間が最低時給を下回らないか
作業時間をある程度見積もっておいて、作業量が最低時給を下回ったら考える必要があります。
最初はやはり経験を積む必要があるのである程度安くても仕方ない部分は確かにあります。
しかし、相手もその足元を見ているのです。みんながみんな最低時給よりも下回る価格で作業していたらどんどん外注の単価も下がってしまいます。
今後のためにも出来れば最低時給以下の仕事はやめておいた方が良いです。
それに最低時給でやる仕事って基本誰にでも出来るということになります。だから技術職である人が最低時給で作業すること自体本来おかしなことです。
まとめ
このように外注の仕事をするのにもある程度予備知識があると違ってくるでしょう。
最初はドキドキして慌ててしまうものです。特に契約書なんて交わすのが初めてという人もいるでしょう。
出来れば経験のある人に分からないところは聞いた方が良いかもしれません(あくまで守秘義務にかからないように)。
しかし、一番重要なのはいかにして信頼を得られるか、それが一番重要です。
誠心誠意対応してしっかりと信頼を獲得していきましょう。間違っても地雷に当たったからといって途中で逃げ出すことはやめてください。
下手すると損害賠償を請求されることがあります。地雷の場合は一つの案件が終了したら契約更新せずに静かにフェードアウトしましょう。