会社員のイラストレーターとフリーのイラストレーターでは何が違うのか

会社員のイラストレーターとフリーのイラストレーターでは何が違うのか

就職活動の際、憧れのフリーランスでやるか、安定の会社員になるか。

迷う人もいるのではないでしょうか?

そこでここでフリーランスと会社員のイラストレーターについて書いてみたいと思います。

給料体系

まず一番の違いは給料体系ですよね。
会社員のイラストレーターは正社員や契約社員などおりますが、会社員である以上月々決まった額の給料が支払われます。
安定していますね。生活設計も立てやすいし、信用力もありますのでクレジットカードも作りやすいし、ローンを組むことも難しくないでしょう。

フリーランスのイラストレーターは個人事業主になります。
個人事業主の給料はクライアントからの仕事の依頼によって支払われるので月々で収入が変わってきます。
仕事が多ければ収入が増えますし、少なければ少なくなります。
安定しているとは言いづらいですが、複数のクライアントを持つことでリスクヘッジしていけばある程度安定するでしょう。
また、有名になることによって報酬を増やしていくことは会社員より可能性が高いです。

社会保障

会社員とフリーランスでは社会保障が異なります。
会社員は厚生年金として保険料を支払います。しかも半分は会社持ちです。
フリーランスでは国民年金として支払いますが全額自分で支払います。
年金としてもらえる額は厚生年金の方が高いです。
老後を考えると会社員の方が有利な制度です。

仕事内容

仕事内容はどちらも変わらないと思いがちですが、全然違います。

フリーランスのイラストレーターは自分の得意分野や好きな仕事を選ぶことが可能です。
逆に言えば得意分野がズバ抜けて優秀でなくてはなりませんけどね。

それに対して会社員では自分の得意分野はもちろん、ある程度全般的に仕事が出来なくてはなりません。
なぜならその得意分野の仕事がいつまでもあるとは限らないからです。
例え2D着彩の仕事をしていても、その会社が3DCGの分野にゲーム制作の方針を切り替えたら当然3DCGを学ばなければならなくなることもあるでしょう。
会社員、特に正社員であれば簡単に他の人と取り替えるという事ができません。
ですので、色んな仕事が出来ないと安心して雇うことができないんですね。

例えばゲームなら企画書段階の美術設定や線画の着彩、3DCGなどで出来るだけあれば良いでしょう。
また花形のキャラクターを描く仕事なんて上の人達がいるので数年立って実力が認められたり昇進しなければ難しいでしょう。

フリーのイラストレーターは逆にいつでもイラストの仕事が出来る実力があればすぐにでもキャラクターを描く仕事にありつく事が出来ます。
それに所属の会社に左右されないことから管理職になる必要もなく、いつまでも現役のプレイヤーでいる事ができます。

将来性

会社員の将来性はまさにその会社次第です。
儲けて大きくなればいつまでも安定した収入が保証されますし
ゆくゆくは管理職に就くことになる事が多いように思います。
絵であればチーフとかでしょうか。

ゲーム業界など当たれば大儲けすることもあるのでボーナスなど待遇が良くなることもあるでしょう。対して潰れる企業もあります。今時ずっと会社が存続できるということは考えづらいです。

その場合転職活動をしなくてはなりませんが失業保険は出ます。
フリーランスのイラストレーターは仕事が持続して来るのかが重要です。

持続して来れば良いのですが来なくなると生活に困ります。ですので常に営業を行って仕事を確保していく事が必要になります。
また、病気になって働けない期間は収入が途絶えるので貯金を多めにしておくのが良いですね。

会社員は定年がある一方イラストレーターにはその期限がありませんので長く活躍する事が可能です。また住む場所も自由に選べます。今ではスカイプなどのツールがありますので、田舎などどこでも仕事をすることももちろん可能です。

それに会社員よりはフリーランスのイラストレーターの方が得意な仕事がやりやすいので有名になって活躍するには適しています。
収入は青天井ですので有名になれば会社員より多くなる人もいます。

会社員も管理職になればそれなりに収入は増えますがプレイヤーよりはマネジメント能力など絵以外の能力も磨かなくてはなりません。

まとめ

皆さんは会社員とフリーランス、どちらが良いでしょうか?
安定を望む会社員になりたい人もかなり多いですし、フリーランスで自由にやりたいという人も多いでしょう。

それぞれ生き方がかなり違いますし、稼ぐ難易度もかなり変わってきます。

私がおすすめなのは、まずは会社員として働いてみることです。
そうすることで仕事のスキルもあげることが出来ますし、仕事の流れもつかみやすいです。
それから独立してフリーランスになるのも良いでしょう。

会社員時代の人脈や、会社からの仕事の依頼なども活用できる場合もあります。