絵を描くのが遅いと自覚している方も多いと思います。
私はゲーム会社に勤務したり専門の学校で絵を教えたり、現在はフリーランスとして絵を教えています。
そんな私の経験をもとに書いていきたいと思います。
目次
ショートカット・アクションを使わない
初歩的なことですが、ショートカットを使わないという人もいます。
これは特に初心者に多いのですが、いちいちツールバーからツールを選択して使用しているとやはり時間がかかってしまいます。
ですのでなるべくキーボードなどでショートカットを使って作業した方が断然早いです。
例えばブラシと消しゴムを入れ替えたり、コピーペーストややり直しはよく使うので左手を見なくてもショートカットできるように練習しておきましょう。
または最近では絵描き用の左手専用デバイスもあります。
こういうものを活用して少しでも早く作業できるようにしましょう。
それにクリスタやフォトショップにはアクションと呼ばれる単純作業をボタンひとつで行う機能があります。
それをうまく使えば選択範囲塗りつぶし→選択範囲解除などボタン一つで行うことが可能になります。
この便利な機能を使わない手はないでしょう。
最初に完成形を想像できていないので何度も修正する
完成形を想像できていない人も多いです。
絵を描くのに慣れていないとまず完成形を想像しないで描くので途中でなんか違うな、とか微妙だな。ということになってしまいます。
そうなると何度も修正してしまってやり直してしまうことが多いでしょう。
そもそも完成形を想像できていないので見切り発車になってしまっているので迷いに迷ってしまうのです。
まずは絵を描く始める前に何となくでもこんな感じに仕上げる。
という完成予想図を考えておくと良いです。
また簡単なカラーラフを描いておくと良いでしょう。
そうすると迷ったりする時間を省略することが出来ます。
周りの絵描き友達や同級生が描くのが遅いので引っ張られる
周りの絵描き友達や同級生が絵を描くのが遅いとそれが普通に感じてしまいます。
特に専門の学校などでも周りが遅いとそれが普通に感じてしまってそれに安心しきってしまうこともあります。
だいたい絵は遅くとも1週間、だいたい3日から4日くらいで仕上げるのが良いでしょう。
仕事をしていくにはイラスト1枚当たり3日程度がリミットだと思います。
プロになったと想定してどのくらいで仕上げられれば飯を食っていけるのかを考えて逆算して仕上げる時間を決めていくと良いです。
なるべく早く仕上げられるよう意識して描いていきましょう。
最初から先生とマンツーマンでやっている人はわりと早く絵を仕上げられる人が多いのも特徴です。
プロの現場を経験していない
プロの現場って一度体験するとそれだけでスピードアップとクオリティアップになります。
プロの現場って周りがプロなので当然速いスピードで終わらせますし、何より一日のノルマって決まっています。
ですのでプロのクオリティを維持しつつ早く終わらせることを意識するのでそれだけで速くなります。
もちろんプロとして活動していればそれが普通になっていきます。
アマチュアだとどうしてもこのプロの感覚を身に着けるのって難しいです。
こればかりは実際に現場に行ってみないことにはどうしようもないです。
まずはそこまでの実力を高めて現場に潜り込めるように努力しましょう。
下調べせずにとりかかる
下調べって意外と重要です。
あるテーマのイラストを描く場合、どのようなものをクライアントが求めているのか調べてみましょう。
調べていくとおのずと答えにたどり着くスピードも速くなります。
暗中模索でラフを何枚も描くよりも効率的です。
また仕事でイラストなどを引き受けると時代物など設定があるイラストの依頼などがあります。
そういう分野があらかじめ得意分野で知っていれば良いのですが、知らない分野だと
そのキャラクターの背景などから調べていかなければなりません。
ですが下調べせずに取り掛かってしまうとその分野に詳しい人から突っ込まれたり
リテイクになってしまうことになります。
ですのでまずは突っ込まれないだけの知識をまずは調べてから描き始めましょう。
時間を意識していない
時間を意識していないのも問題でしょう。
時間を意識していないと、なあなあな作業になってしまいがちです。
リミットを設定してその時間に間に合うように挑戦していきましょう。
先ほども述べましたが、プロであれば3日に1枚は最低限仕上げなければなりません。
私のおすすめの方法はリミットまでに何としてでも仕上げて、それを繰り返していくことです。
最初はうまくいかないこともありますが、繰り返していけば実力がおのずと上がってきます。
これは劇薬なので初心者にはお勧めしませんが、プロに近い人ならやってみるのも良いでしょう。
まとめ
このように絵が遅い原因って様々あります。
中には無意識にやってしまっていることもあるでしょう。
しかし、ショートカットやプロとしての意識を変えることは自分でも可能です。
まずはこの項目を意識してやってみてください。
少しづつでも実践していけば習慣として身についていきますよ。
そして早く絵を仕上げられるように努力してみましょう。