写真の人物を描いて得られる4つの効果

イラスト上達、実写の人物での練習について

メディバンペイントの鉛筆で描いた手

イラストの練習ってみなさんどのようにやっていますか?
例えばアニメや上手い人の絵を参考にしてみたりしている方は多いかと思います。

確かにうまい人のえなどは参考になるでしょう。

ただ、ある一定以上のレベル以上になるためにはアニメやイラストの世界以外の物、つまり現実の世界の物を参考にしなければなりません。

例えばアニメや漫画のようなキャラクターを描く練習はみなさん好きなのでやっていると思いますが、現実の人物の絵ってあまり描かないのではないでしょうか。
例えば現実の人物の写真を見ながら描いたり、現実の世界の筋肉を描いたり、などです。

例えばデッサンで人物のクロッキーや精密な人物画を描いたり、ですね。

現実の人物を描いて練習するのってかなり重要になってくるんですね。
ちなみに現実の人物の資料集などは書店に売っているので、資料自体は簡単に手に入ります。

現実の人物を描く利点

・人体の生の情報が頭に入る

アニメや漫画のキャラクターってデフォルメがかなり効いています。
そのデフォルメは作家によってかなり異なるし、中には筋肉などを無視してしまう作家さんもいるわけです。
つまりそういう体を描いていてもなかなか身に付かなかったり、筋肉や骨格を無視して描いて練習してしまうことになります。

ですが、現実の人物だと骨格も筋肉の付き方もリアルです。
それに筋肉を動かしたら筋肉自体も膨らんだり縮んだり変化します。

それに人物の肌には骨の形が出たり、筋肉の形が出てくるわけです。
これを筋肉を勉強しながら描いていくとより頭に体の知識が入ってきます。
これでなんちゃって人体ではなく、本当の人体と言うのを描き始められるようになるのです。

・人体のバリエーションやバランスについて知識が深まる

アニメや漫画などのキャラクターって理想形が多いですよね。
可愛いキャラクターやかっこいいキャラクターなどですね。
そういう場合、理想の等身やバランスというものがあってそれを元にキャラクターを練習していくことになったと思います。

ただ、現実の人物を描いてみると理想形ばかりというわけにはいきません。
足が短い場合だってあるし、体格も理想とは違う方も多いでしょう。
つまりそういう人物も練習になるんですね。

例えばちょっと太っている人であったり、脚が短い人であったり、そういうバリエーションを増やすことも出来ますし、実はちょっと崩してあげた方が可愛くなったりするわけです。
つまり、そういうバリエーションなどの応用力が身に付くわけなんですね。

これはアニメや漫画などの模写だけではなかなか得るのが難しい要素の一つです。

・人体の動きをリアルに練習できる。

アニメや漫画ばかり見ていると、いわゆるその作家さん特有の得意なポーズというものばかりを練習することになります。
そうなるとそれ以外のポーズを練習する機会と言うものが減ってしまうことになります。
それに動きというのはバランスを考える必要性が必ず出てきます。

例えば人物が走っている時、どういう風に重心が移動していくのか、または片足で立っている時、重心はどうなっているのか。
そういうものを考えて描いていく必要があるのです。

それは現実の人物を描いて練習することにより、解決することが出来るんですね。
写真を見て模写していく際に重心が加わる足の位置はどこになるのか、頭の位置と足の位置関係はどうなっているのか。
そういうことを念頭に練習してみましょう。

・ポーズによる骨格を自然に描けるようになっている。

筋肉や骨格などを考えて描くのはもちろんですが、勝手に手が覚えてしまうという効果も期待できます。

絵を練習していると勝手に手が覚えているということをみなさんも経験したことがあるでしょう。

これは、人体でも同じで現実の人物を描いて練習していくことによってさまざまなポーズ、体形、そして自然な筋肉を表現できるようになっていきます。
それにパースに関してもおのずと遠近感を表現できるようになるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
アニメや漫画のイラストを描いて練習する人は多いですが、実際の人物まで描いて練習する人はかなり少ないと思います。

しかし、上記にあげたように実際の人物を描いて練習する効果ってかなり高いんですね。
これはやはり描いた期間にも影響を受けます。

短期間ではあまり身に付かなくても、長期で練習することによりどんどんその効果ははっきり分かってくることでしょう。

短期で描いてあまり効果が無かったとしても、続けてみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする