絵が上手くなる方法 高校生編

絵が上手くなる方法中学生編も書いたので今度は高校生編も書きたいと思います。

高校生になると結構この先の将来のことを考える機会が多くなっていきますね。
だいたい2年生あたりから進路のことを考えていかなければならなかったりします。

絵のことについても真剣に考える必要が出てくるんですね。

絵のことについて考える

今までは好きな絵をひたすら描いてきたり。もしくは描き始めるという人もいるでしょう。
それはとても良いことです。
ただ、僕が高校生を見て思うことはやはりここで上手い人と下手な人にかなり差がついています。
上手い人は独学で勉強していたり、しっかりとした絵柄で描いている人もいます。
対して下手な人は形が上手く取れていなかったり、顔も描けないという人もいるでしょう。

高校生は絵を描くというのはやはり経験値が人それぞれ違います。
ですのでその実力もバラバラなんですね。

経験値を増やす

まずは絵を描く経験値を増やしましょう。
これは基本中の基本です。とはいえ闇雲に絵を描いて上達出来れば苦労はしません。
一番問題なのが形が崩れているのにそれを正解だと思って描き続けてしまうことです。
これを長い期間やっているとその後の絵に大きな影響を及ぼしてしまいます。

まずは正しい練習方法で練習する必要があるでしょう。

絵の部活はあるか?

コピック&コピックインク

高校生であれば部活も学校であると思います。
これを活用しない手はないですよね。特に高校1年生であれば絵の基礎を練習するのにもってこいの時期です。
学校の美術部など、まずは見学したりして入部を検討しましょう。

漫画部やイラスト部もあればそれも良いでしょう。
しかし、そういうところは独学が多いのでやはりしっかりと教えられる顧問がいた方が良いのは言うまでもありません。

それに対して美術部は美術の先生がいたり、基礎であるデッサンなどを学ぶことが出来るでしょう。
これは高校の時期の特権ではないでしょうか。

社会人になってしまうとこれらの絵を学ぶきとも学校に通ったりとお金がかかってしまうので高校生では部活で学べるのであればそこで学んだ方が良いと思います。

基礎練習

まずは絵の基礎を学ぶのが良いでしょう。
基礎はデッサンや人体のアタリを捉える練習が効果的です。

アタリとは?

アタリとは大体の場所がここの位置だと分かるようにすることです。
つまり最初にアタリの位置を取らなければ正確な位置が掴みにくいということを意味しています。

では、具体的にアタリを取るにはどうすればいいのか?
まずは顔のアタリを学ぶのが良いでしょう。

顔のアタリを学ぶときにはまず絵の基本であるリアル系の顔の黄金比を学びます。

黄金比はすでに比率が決まっているので、それをリアルに描けることを目指しましょう。

え?そんなリアルな絵を描きたくないだってぇ!?
絵の基本はやはり重要なものです。
顔でも体でもまずはリアルを描いてみることをお勧めしますよ。

アニメ系は自分で比率を探してみてください。

そして体も描けるようになる必要があります。
体もやはり顔同様リアルなものから描いて練習するのが良いでしょう。
描き方に関してはキャラクターの描き方の参考書を購入するのがおすすめです。

まずは8頭身キャラクターが基本です。

アタリの取り方
そしてそれが描けたら6頭身など、アニメキャラクターによくある頭身を練習するのが良いです。

まずはアタリの元となるアタリの人形を描けるように練習するのが良いですよ。

デッサンを学ぶ

デッサンは絵の基礎練習としては定番中の定番。
形を正確に捉える練習になるし、陰影の付け方の練習にもなります。
これを学ぶことは将来の基礎画力を手に入れる土台になるのは間違いないでしょう。

SketchBookで描いた球体

まずは基本形である球体、立方体、円錐、円柱、三角柱などなど、これをまずは形を取ることとタッチの方向、陰影の付け方などを学びましょう。

ほぼ全ての物の基本的な形になりますのでその応用方法も無限大です。

これが出来るようになると実際のものを描いてみましょう。

デッサンには人物や静物、風景などがありますがまずは身近な物の静物をやると良いと思います。それもあまり大きくなく小さい物が良いでしょう。

まずは消しゴムとか一輪の花とかですね。
仕上げるのにあまり時間がかからないと思います。
それにいくつも描けばまとめて作品としてもアピール出来る材料になります。

そして人物に関してですが部活であれば誰かにモデルをやってもらってクロッキーなど10分程度で描いてみましょう。
この時、注意したいのが体のバランスです。しっかりとモデルのバランスを測ってください。慣れてきたら陰影なども入れてみましょう。

Prcreateの鉛筆で描いた手

また、写真などを見て精密模写をするのもおススメです。
これはしっかりと仕上げることによってアピール出来る作品にもなります。

女性などのモデルでも良いのですが、お爺さんや子供、ボディビルダーなどあまり他の人が選ばないような材料の方が作品としてはアピール出来ます。

そして風景ですが、実際に公園などに行って描くと良いと思います。
美術部ではみんなで行くことが多いのでそんなに恥ずかしくもないと思います。

また、仕上げられなかったり時間帯が変化して光の当たる方向が変わってきますので描き始める前に写真を撮っておくと良いですよ。
そうすると自宅でも途中から作業することが出来ます。

このように出来れば専門的にデッサンを学ぶことをお勧めします。

絵柄を鍛える

アタリや体の描き方をある程度描けるようになったらこの絵柄も鍛えていきましょう。
絵柄を鍛えるには模写をするのが一番です。

しかし、この模写というやり方も出来れば元絵のバランスまでも模写出来るように練習した方が良いです。

なるべくならデッサンスケールのようにバランスを測りながらの模写が良いです。

そしてここで重要なのが模写の材料ですね。
なるべく自分が好きでなおかつ流行りの絵が良いとは思いますが、まずは自分の好きなものを優先させても良いと思います。

なぜなら自分の好きなものは自分の感性に合っているから自然と受け入れられるんですね。
ぜひ、どんどん模写していってみてください。

実際にキャラクターを描いてみよう

筋肉の説明

ここまで出来たら自分でキャラクターを描く事が出来るようになっていきます。

まずは顔、そして上半身、そして全身が描けるようになりましょう。

そしてだいたい描けるようになったら筋肉も勉強しましょう。

まずは目によくつく筋肉から描けるようになるのが望ましいです。
首回りだと胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)から僧帽筋(そうぼうきん)。
そして肩付近では僧帽筋(そうぼうきん)から三角筋(さんかくきん)につながるように描いてあげます。

腕周りでは三角筋(さんかくきん)から上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)そして回外筋(かいがいきん)などが目立ちます。

上半身では胸板を描く時に大切な大胸筋(だいきょうきん)、そして腹筋を表す腹直筋(ふくちょくきん)、そして脇の肋骨に筋状に入っている前鋸筋(ぜんきょきん)なども特徴的です。

脚部では大腿直筋(だいたいちょっきん)、外側広筋(がいそくこうきん)、内側広筋(ないそくこうきん)、縫工筋(ほうこうきん)、前脛骨筋(ぜんけいこっきん)、腓腹筋(ひふくきん)などでしょう。

ひととおり描けるようになったらさらに細かいところや背中も覚えていきましょう。

将来をどうするか?

高校3年生になると将来のことを考えて進学する人もいるでしょう。
ここで、大学に進んだりするでしょうが専門学校という選択肢もあります。

絵の道は厳しい道ですので、進むにはそれなりの覚悟が必要です。
ただ、専門学校もゲーム系があったりイラスト系がありますね。
そういったところもありだと思います。
ただ、就職出来るかは目的とする職業によってだいぶ異なりますのであらかじめ体験入学などで聞いておくと良いと思います。
大学に通いながら絵を趣味でやるという選択もありますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまで描けるようになれば一気に上達できるはずです。
まずはキャラクターをしっかりと描けるように基礎練習を行って行く必要があります。
これは将来、絵の活動をしていくことに必ず役に立つはずです。
基礎練習は何度も何度も描くことになり、ひたすらめんどくさい作業ですがそれが自分の力になっていきますよ。

高校生というのは人生を決定づけるような進路を決める時期でもあります。
絵を描くという行為と進路という出来事で葛藤している人も多いと思います。
しっかりと自分の将来を考えてみてください。