イラストレーターにとっては最初の交渉が勝負の分かれ目
フリーランスのイラストレーターで仕事を受ける際やはり一番難しいのは工数や請負金額を決定することではないでしょうか。
いざ仕事を受ける際にクライアントと話し合って金額や納期を決めると思います。
そこで今回はフリーランスのイラストレーターで働く上で注意しないといけないことを書こうと思います。
フリーランスと言ってもなんだか聞こえが良いですが、すべてのことを自分自身で行わなければなりません。
例えば納期を守れない、または料金を回収するのに苦労するなんてこともありえるでしょう。
つまりすべての責任は自分で取らないといけないんですね。
失敗したらダイレクトに自分の生活に関わってくるので慎重にならなければなりません。
そうならないように今回は少し書いてみたいと思います。
まず仕事を受けた際にはクライアントとやり取りしたり、料金を決めたりしなければなりませんが、そこで初心者などはやはり多くの間違いを経験したりすることでしょう。
つまり最初どういう風に進めれば良いのかわからないんですね。
ですので最初の失敗はある程度仕方のない部分はあります。
ですが慣れればある程度自分でコントロールすることが出来るようになります。
収入面では新人のうちはやはり立場が弱い場合もあるので、安い金額になりがちな面はあります。
しかし、そんな状態を長く続けていくのは絶対にやめてください。
報酬について
フリーランスのイラストレーターであれば仕事を受ける際に収入の計算は絶対に必要になりますが、ですがそれをギリギリでやってしまうととんでもないことになる可能性が高くなります。
金額について話し合う場合クライアント側は予想より高品質を求めていたり、受注側はだいたいこれくらいの品質で良いかな。
と考えているのが普通です。
ここでクライアントとの意識の差が生じていることを考えておくべきです。
さらにクライアントの要望に従ってイラストレーター側はなるべく少ない日数で計算してしまうことがあります。
この認識のズレは後々自分の首を絞めることになりかねません。
そうならないようそこでなるべくクライアント側のイメージに合わせた制作日数や金額を計算しておくべきでしょう。
そしてそれをすり合わせた方が失敗する確率を少しでも下げることが出来ます。
例えば3日で仕上げられる仕事を3日で計算するということはあまりお勧めできません。
せいぜい2日プラス、もしくは3日プラス程度の作業期間をもうけたほうが良いでしょう。
もしくは価格を相場以上で受けるかですね。
なるべくなら相場以上の値段で受けたい
そうは言ってもなかなか相場以上の値段で受注するのを躊躇してしまう人もいるでしょう。
例えば他の人がこれくらいだから自分もその金額で受けよう。
そして他の受注サイトを確認して安い値段で設定してしまう。
という感じです。
ですが、このイラストレーターという職業で食べていくということを考えると、その考え方は自分の首を絞めることになっていきます。
下手をするとカツカツの生活をしながら働いてしまう。
これはとても恐ろしいことです。
イラストレーターは技術職ですので下手に技術の安売りをするのも考えものです。
新人のうちは仕方のない部分もありますが、ベテランになればなるほどそこの駆け引きを上手くやらなければなりません。
なるべくなら価格の低い仕事は断れるだけの余裕を持つべきでしょう。
もし、何年も仕事をしていてそれだけの価格でしか受けられないなら自分の考え方を変えていかなければなりません。
期間が延びることも想定しよう
予定の締め切りがあったとしてもそれより期間が伸びてしまうことも十分考えられます。
例えば3ヶ月の予定だったのに4ヶ月になったりする場合もあります。
しかも20枚などのまとめて発注を受けた場合には全部仕上げないと動けなくなる場合もあります。
それがリテイクなどで伸びた場合でもギャラは変わらない場合が多いです。
交渉次第な部分もありますが、こうなった場合残り1ヶ月は生活費が足りないということも出てくるわけです。
その場合は期間に対して金額を上げるのも良いと思います。
例えば1枚3万円のイラストの場合、5万円などで受注しておいた方が良いです。
その場合、のちのち修正などで期間が延びた場合も容易に対応することが出来ます。
し自分の首を絞める可能性を少しでも下げることができます。
このようにいざ、フリーランスをやっていこうとすると最初の交渉でだいたい失敗する要因を下げることも出来ます。
つまり最初の話し合いで80%は成功か失敗かが決まってしまうのです。
もし不利な条件になるようなら断れば良いのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
いざフリーランスで仕事をしようとすると色々な問題にぶち当たっていくことでしょう。
しかし、それは会社員ではない個人事業主であれば仕方のないことです。
交渉で有利になるように動かなければなりません。
失敗しても全て自己責任の世界です。
まずは最初の交渉が一番大事だということを覚えておきましょう。