フリーランスで活動しているときに一番重要なのがここの単価交渉ではないでしょうか。
この単価交渉でミスってしまうと後々後悔することになっていきます。
やばい!今月大赤字だ!
とか
あの時もう少し単価を上げておけば
とか
あの時もう少し考えておけばよかった
などなど
価格交渉を失敗すると色々と後悔することが増えてしまいます。
そうなると仕事のパフォーマンスも低下してします。
くそう!この収入だとクオリティを維持できない!
という感じです。
で回りまわってクライアントさんにも迷惑をかけてしまうことになってしまうのです。
そうならないように価格交渉は始めが肝心だと注意しておきましょう。
目次
単価交渉は相場がまず参考にされる
単価交渉はクライアントと落としどころを探す作業でもあります。
ですのでまとまらないとその仕事は進まないし、受注することも出来ません。
また個人個人によって価格が異なるためにその落としどころもあやふやな印象になってしまいます。
そこで参考になるのが相場です。
相場が前提となって値段が決まってきます。
例えばカラーイラストだとその利用目的によって価格がかなり異なります。
雑誌の表紙などだと15万円~と言う風に高額になりがちです。
それに対して雑誌の中の1ページだと3万円~という風に価格が異なるのです。
ですのでまずはその相場をお互いの前提として話し合っていく必要があります。
ミーティングを含む場合はその価格も考慮しよう
よくあるのが定期的にミーティングを行うなどそういったことがあるのかも確認すると良いでしょう。
確認しないと定期的にミーティングに時間を取られてしまうことになります。
そうなるとどんどん時間に対して単価が下がってしまうので生活が苦しくなっていくことでしょう。
ミーティングはどのくらいの頻度でどのくらいの時間がかかるのかを確認しておく必要があります。
ミーティングはその時間に応じて価格を上乗せすると良いでしょう。
著作権やキャラクターデザイン料なども考慮しよう。
著作権、自分の作品を使って利益を得る権利を著作財産権と言いますが、これを譲渡するということになればその分の料金も発生することになります。
普通に制作してそれを渡しただけでは自分に著作権があるためにクライアントは自由にその作品を使うことが出来ないのです。
次にデザイン料
キャラクターやモンスターなどのデザインも担当するのであればそのデザイン料も必要になってきます。
この場合デザイン料も上乗せすることが可能です。
まずは自分の希望を伝えよう
まずは自分の希望を伝えなければ話になりません。
自分の作業量とそれにかかる時間を計算して、そして日にいくら受け取りたいのか、必要なのかを計算します。
そしてそれを相手に伝えましょう。
しかし、大抵の場合それだけだと不測の事態に対応できないので不測の事態が発生したときにどうするのかも決めておく必要があります。
例えばリテイクで全直しが発生したときの料金、途中でプロジェゥトが頓挫した場合の保証なども話し合っておくと良いでしょう。
相手の予算もある
とはいえこれだけですんなり話がまもとまることは少ないです。
なぜなら相手側にも予算というものがあります。
それをオーバーすると当然仕事が決まるということは難しいでしょう。
そこで相手側の予算も考慮する必要があります。
ビジネス的でそれだけ多くの利益がある場合にはやはりそれだけ多くの予算もあると思います。
まずは相手のビジネスがどんなものなのであるのかを調べてください。
そして多くの利益を得られて儲かっているのであれば予算も多くなるので、そこは交渉しやすくなりますし不当に安く受ける必要性もありません。
しかし、相手側が儲かっていないのであればそれだけ予算も少なくなってしまいます。
その場合安い金額で受けてしまいがちではありますが、生活が出来ないのであればそれは仕事とは呼べません。
ですので自分の生活を維持できないくらいの金額であれば受けないほうが良いと思います。
しかし、これはプロである場合です。
駆け出しや学生などの場合は安くなる場合があります。
駆け出しや学生の場合は安い場合もある
学生や駆け出しの場合は実績がありませんので安くなる傾向にあります。
それはクライアント側からもそれを期待されているので断れば仕事を得られないということになってしまいます。
そこで駆け出しや学生の場合の利点はなにかを考える必要があります。
将来的にプラスになるのであれば多少安くても利点はある
経歴が無いのであればまずは経歴が必要になるので安い金額でも将来的に自分の収入を増やしていける経歴を手にすることが可能となります。
また作った作品を許可を得て自分のサイトに載せることも出来るかもしれません。
そういう利点があって将来的に発展できる可能性があるのであれば安くても良い場合があります。
そこは自分の貯金と相談して決めていく必要があります。
ですが、この場合は長期よりは短期で終わる案件の方がリスクは少なくなります。
長期の案件は安定性がある
案件の収入を得られる期間は長期であればあるほど安定します。
つまり単発の案件より長期の案件を確保したほうが良いのです。
そういう場合は多少安くなっても長期で受注できる利点を活かすのも良いでしょう。
つまり短期の案件ほど価格を上げて長期の案件ほど値下げに応じるといった対応も可能ということです。
例えば1か月40万円の仕事の場合、1か月などの短期であれば40万円、1年などの長期であれば35万円でも安定する分良いということになるでしょう。
1か月の短期の場合は終了後また営業をしていかないといけないということですからね。
その営業代を割り引いても長期での案件が有利ということになります。
交渉は対等、堂々と交渉せよ
クライアントだから偉いとか、上ということはありません。
フリーランスであれば対等の立場であるべきです。
ですので臆する必要性はまったくないのです。
堂々と自分の意見を言いましょう。
堂々と意見を言うためには仕事を多く獲得しておくか豊富な貯金が必要がである
交渉の場合、弱みがあるとそれだけ不利になってしまいます。
フリーランスの場合の弱みは仕事ないという状態に陥ることです。
そうなると収入がなくなるので生活できません。この状態は交渉事に非常に不利になります。
そうならないように生活費をしっかりと貯金して定期的に仕事を得ているという状態を作り出しておくことがまず大前提ということになります。
大御所のフリーランスが強気でいられるのはこのバックグラウンドがしっかりとととのっいているので強気に交渉を進めることが出来るのです。
逆に生活もままならないようなら戦う前から負けが決まっているようなものです。
よく初心者が最低賃金以下の時給で働いてしまうのはこういう背景があるのも一因となります。
ここの弱点はしっかりとつぶしておくようにしておかなければなりません。これはかなり大変ですが目指していきましょう。
仕事が始まってもやっぱり不測の事態は発生してしまう
仕事が始まっても不測の事態は発生してしまうものです。
そうなってしまうとどんどん自分の収入が少なくなってしまいます。
その場合、その不測の事態が新たに発生した場合にはすぐにクライアントに相談して落としどころを探っていく必要があります。
そしてそれが経験となって次の仕事では失敗しにくくなっていきます。
個人よりは法人の方が単価が高い
フリーランスは個人の方が多いですが、事務所などの法人にしておけば法人同士の取引となりますのでそれだけ高単価にしやすくなります。
個人だとやはり低いとみられてしまうということでもあるわけですね。
仲間を集めて形態を法人としておくというメリットもあるということを覚えておくと良いでしょう。
仲間を集めて法人化しておけば大きなプロジェクトも受けることが出来るようになります。
まとめ
交渉は非常に重要。
交渉に挑むためにはまずは自分自身の弱点をつぶしておくことが重要。
次に堂々と対等の立場で交渉していくことが必要になります。
価格はあらかじめ自分の生活レベルを維持できる時間給を把握しておくと良いでしょう。
またその他不測の事態に対応できるようにしっかりとクライアントの話も聞いておいてください。
そしてその場合どうするのかもしっかりと決めておきましょう。