レイヤーについて

Adobe PhotoshopやSAI、CLIP STUDIO PAINTなどのペイントツールではレイヤーという機能があります。

レイヤーというのはCG上で何枚も絵を重ねて一枚の絵を作るという機能です。
とっても便利ですし、これを使わないとCG塗りなどのコンピュータ独特の塗りは出来ないです。

例えばこんな1枚絵では

ひとつの絵に見えますが複数の絵を重ねて表現されています
こんな感じです。

ちょうど白い紙の上に透明なセルに描かれた絵を重ねているようなものですね、
上から「線画」「色」「背景」という感じです。

これを機能にしたものがレイヤーです。
ちなみにCLIP STUDIO PAINT EX for iPadのレイヤー画面です。

どのソフトでも同じような画面ですのでそうそう迷わないと思います。

この場合

レイヤー1に背景
レイヤー2に色
レイヤー3に線画
という感じでレイヤーの中で管理することができます。

レイヤーには上下関係があり、デフォルトでは上にあるレイヤーが優先され下の絵が隠れてしまいます。この上下関係で描いている絵が隠れてしまうことがあるので慌てないでください。

また目のマークをクリックするとレイヤーの表示非表示を切り替えることが出来ます。

これをうまく使って線画や色を管理していきましょう。

実際には肌のレイヤー、髪の毛のレイヤーというふうに分けて使ったり
レイヤーからはみ出さないように別の色を塗ることができるようにする「クリッピングマスク」などが
あります、これにはソフトによって呼び方が様々です。

またレイヤースタイルと言ってレイヤーに描かれているものに影をつけたり(ドロップシャドウ)光らせたり(光彩)グラデーションさせたり、色を変えたりなどこれだけで着彩が出来てしまうほどの便利な機能もあります。

また、レイヤー効果では乗算や加算など暗くしたり光らせたりといったCG特有の表現をすることも可能です。

イラストの着彩では多用されるので覚えておいた方が良い機能ですね。好きなイラストレーターさんのメインキングがあるなら、しっかりと見て研究しておきましょう。
いろいろと紹介してきましたが、ソフトによっては色んな機能が搭載されています。

最近ではiPadやアンドロイドタブレットで使用するようなペイントアプリも多く登場してきています。
そういうソフトでもほぼレイヤー機能が搭載されています。アプリによって使える機能が異なるので色々試してみて下さね。

とても便利な機能ですよ。ぜひマスターしておきましょう。