キャラクターデザインと言っても「アニメ」と「ゲームや小説のイラスト」は違うんです
アニメとイラストのキャラクターデザインの違いについて
あなたはキャラクターを描くとき、いったい何に注意して描いているでしょうか?
目の細かさでしょうか。
服の装飾でしょうか。
または動きで合ったり、表情などでしょうか。
それともシルエットであったりデッサン的に正確に描くことでしょうか。
実はイラストの世界とアニメの世界では基本的な考え方が異なっています。
1枚絵で良く見せるには
基本的にキャラクターを描くとき、キャラクターを良く見せる技法としてディテールを増やすという方法があります。
例えば
無地の服に模様を入れたり。
装備品などを増やしていかにも豪華に見せたり。
アクセサリーなどの装飾を増やす。
シワの書き込みを増やす。
タッチを入れる。
などです。
そうするとキャラクターが豪華になり、描き込みが多い分見栄えがします。
複雑に見えるので上手くなったような気さえします。
アニメの場合だと
アニメのキャラクターデザインとなると、あまり模様が入っていなかったり、簡素なものが多くなります。
それはなぜかと言うと、絵をアニメーションさせなくてはならないからですね。
アニメーターさんが一枚一枚絵を描いて動かしています。原画を描いてそれを中割しているんです。
ですので模様や装飾が多いと線が増え、作業量が多くなり1枚あたりの労働が増えてしまいます。
動画の仕事の場合、アニメーターさんにとっても描き込みが多い1枚と描き込みが少ない1枚の単価は変わらないので描き込みが少ないほうがいいわけです。
そういう理由でアニメのキャラクターデザインは基本線を少なくします。
アニメが好きな人は簡素なキャラクターを描いてしまうことがありますが、もちろんそれはそれで良いです。
ただ見栄えが足りないだとかクライアントにもっと豪華にしたりという場合、動かさない絵を描くなら描き込み量を増やしてみてください。
見栄えが変わってきます。
それにファンタジーなどの絵であれば鉛筆やペン風にタッチを入れるのもかなり効果的です。
ちなみにアニメのキャラクターデザインという仕事はイラストレーターと違って原作をアニメーションさせやすいようにアニメ用のキャラクターを描き起こすことも仕事です。
まとめ
アニメとイラストではキャラクターデザインの根本的な考え方が少し違います。
それは上記のように目的が違うからですね。
ですのでそこを頭に入れてアニメならアニメ用のキャラクターを作成したり、イラストや小説の挿絵などはそれに合わせて作成する必要があるんですね。
ぜひこのことを頭に入れてイラストを描いたりキャラクターをデザインしてみてください。